No.6544はポーランドのUnilever、Amino Jarzynowa。野菜味。製品名の下にもポーランド語の文字が並んでいるが、Googleで翻訳したらmarchewkaは人参、pietruszkiはパセリ、そしてkoperkiemはディル（dill）だそうな。

えっ、ディルって何？調べてみたら蒔蘿とかイノンドとも呼ばれるセリ科の一年草で、種や葉が香辛料や薬草として使われるらしい。う～ん残念ながら私はこのディルの香りがあったとしても、検知することが出来ないかもしれない。

食べてみて、素朴で青臭さがあるけれど嫌味には感じなかった。華やかさとか目を引く部分は全くなく、全然洗練されていない。強いて言えば都会の喧騒から離れて、のんびり解放された気分に浸りたいとき食べるのに適するだろう。ただこれがラーメンだとは思わない方が良い。

麺はNo.6540で紹介した姉妹品のGrochówka（えんどう豆のスープ味）と同じで、カップうどんの麺を待ち時間半分で食べたような、太くて白く気泡感が盛大でゴワゴワした硬めの食感。これはこういうものだと割り切って食べるのが吉。

スープはゴモゴモした濁り感があるが、少し放置すると固形物が沈殿して上の方が澄んでくる。舌触りがザラザラするほどではない。野菜の香りは結構明確な青臭さがあり良くも悪くも強い個性になっている。しかし決して嫌な匂いではなく、拒絶するようなものではない。草原の匂いとでも言ったら褒め過ぎかな。まあ調整した青汁が飲める人なら問題無く食べられるだろう。

うま味は人工的で単調だが必要十分に出ている。畜肉っぽさは皆無。辛い刺激や華やかな香りは無い。なので「ディル」の匂いというのもよく判らなかった。人参は歯応えが硬く、匂いも明確に出ている。

正直言ってこの製品は日本人にお勧めする要素が殆ど見当たらないのだが、ヨーロッパの片田舎にあるような牧場に憧れを持つ人にはいいかもしれない。

国名	ポーランド
ジャンル	袋ラーメン
EANコード	8 711200 336135
会社名	Unilever Polska
製品名	Amino Jarzynowa (Vegetable)
謳い文句	z marchewka koperkiem i natka pietruszki
調理方法	丼お湯入れ3〜5分
質量	Net58g
熱量	308kcal (1292kJ)
Na（麺具+汁）	〜g（食塩相当量3.3g）
付属品	粉末スープ（人参・ネギ入り）
ノンフライ麺	×
汁なし麺	×
麺	うどんみたいな太い扁平断面、輪郭は曖昧で気泡感は強い、重量感はあるが軽い食感
汁・ソース	濁り感があるが沈殿する、明確な青臭さがあるが嫌味には感じない、うま味は人工的
具・その他	強い刺激は無い、人参は硬い、素朴でやや不器用な味、都会の喧騒から離れたい時に
総合評価	★★2
試食日	2019/11/01
賞味期限	2019/08/31
入手方法	2019/08/03 Ueda特派員様よりいただく
税込購入価格