No.6524は香港の新順福食品、壽桃 撈麵皇XO滋味酱。茹でた後に湯切りしてソースと絡める汁なし麺。新順福食品はノンフライ麺専業の会社。NYCのスーパーで購入したものだが、写真の通りパッケージおもて面には「寿桃 撈」としか文字が書かれておらず、シンプルというよりはむしろ情報量不足だと感じてしまう。
スーパーのくせに今どき珍しく値札が貼られていることに違和感を持ち、帰宅して見たら裏面にもバーコードは印刷されていなかった。色々調べたところ、これは五個パック製品を販売店の裁量でバラして単品販売しているものだと判った。
▲元の製品はたぶんコレ(五個パック)
まあ私のようなコレクターにとっては五個パック販売をされるよりも買う際の敷居が下がってむしろありがたい。
ちなみに中国語の「撈」というのはすくい上げるという意味で、撈麵ならば汁なしの和え麺、実際のところは焼そばに近いものである。地方によっては拌面と呼ぶこともあるらしい。
ゆで時間は三分だが、説明書きでちょっと面白いのはゆで始めの挿し絵には九時ちょうどの時計の絵が、次のコマでは九時三分の時計の絵が数字入りで描いてあること。日本だったら「毎日九時(または二十一時)にしか作ってはいけないのか!?」な~んてクレームが付きそうなところだが、大らかなものだなあ。
食べてみて、ソースの存在感が大きいというか重たい印象。塩辛い割には畜肉系のうま味が弱いので、日本の焼そばのつもりで食べると強い違和感を受けそうだ。
麺は細めで柔らかめ、表面はざらついている。気泡感は無いものの、まるで揚げ麺のような舌触りであり、ノンフライっぽい緻密さには欠けて、また香りが平板で情緒性にも欠ける。ソースに押されて存在感が弱い。
ソースは前回のNo.6523统一企业、酱拌面でも同じことを言ったのだが、ペーストが固く麺とうまく絡まないので味の濃淡が出来やすい。もう少し緩い液体状にして欲しいところだ。XO醤ベースといってもこれ見よがしの派手な味付けではなく、むしろ脇役になっている感じ。主役は甜面醤などの中華味噌で、塩分もかなり強い。うま味は控えめなのだが、実は結構奥の深さを感じる味でもある。
ただ麺がこのソースを受け切れていない感じでもあり、ここは野菜や魚介肉類や薬味を入れることにより好みの味を作り上げてゆくべき製品だと思えた。ということは、やはり単品ではなく五個パック品を買って、いろいろ試行錯誤を重ねるのがいいのかな。
国名 | 香港 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 0 87303 86511 6 (5p,UPC) |
会社名 | 新順福食品 Sun Shun Fuk Food |
製品名 | 壽桃 撈麵皇 XO滋味醤 Sau Tao Mix Noodle XO-Sauce |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分お湯切り |
質量 | Net90g |
熱量 | |
Na | |
付属品 | 液体ソース |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めで柔らかく表面はざらついている、気泡感は無いが、揚げ麺みたいな粗めの食感 |
汁・ソース | XO醤と甜麺醤の香り、塩辛い反面うま味は控えめだが深みがある、ざらついた舌触り |
具・その他 | 辛い刺激は無い、やはり野菜や魚介に肉、薬味を入れて味を好みに調整すべき製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/10/09 |
賞味期限 | 2019/10/19 |
入手方法 | 2018/06/08 New York(USA) |
税込購入価格 | 0.50 USD (≒54 JPY) |