No.6520は米国のMaruchan、Instant Lunch California Style Vagetable。Instant Lunchは東洋水産が米国に設立したMaruchan Inc.による、北米やメキシコで大量販売されるベーシックなカップ麺。
東洋水産が米国でカップ麺の生産を始めたのは1977年で、当初はSoup Noodlesという名だったのを翌年Instant Lunchに改名した。日清は1973年に米国産Cup Noodles(当初はCup O’Noodles)を出して先行していたが、現在ではInstant Lunchがトップシェアである。
NYCの小売店を見て歩いてもCup NoodlesよりもInstant Lunchの方が勢力が強いように見えた。値付けはInstant Lunchの方が10¢程度安いケースが多い(例えば単品で0.89$対0.79$とか)ことも要因かもしれない。パッケージの形態がそっくりなため、この二つは隣同士に陳列されているパターンを頻繁に見かけた。
不愛想な印刷が施された発泡スチロール製のカップをカラー写真が載ったボール紙で包むという構造は米国版Cup Noodlesと同一である。
さて今回のCalifornia Style Vagetable、初めて聞く味だなあと思って調べてみたが、米国Maruchan Inc.のWebサイトには製品情報が載っていなかった。製品名でググってみると通販や小売店の情報が多数出てくるので現在も販売中のようだが、肝心のMaruchanによる情報が皆無なのが不思議なのだ。
食べてみて、予想を良い方に裏切られた。米国の野菜味カップ麺といったら具の乾燥野菜が青臭くて日向臭く、スープは塩水に化学調味料を混ぜたようなものが常だと思っていたが、今回の製品はそうしたものとは一線を画した、結構マトモなものであった。
麺は中太の扁平断面で輪郭は明確。やや気泡感がある。ちょっと重たくて鈍い舌触りであり、日本のカップヌードルよりも存在感がある。とはいっても決して香りや歯応えを楽しむ麺ではない。
スープは透明感がある琥珀色。シンプルな塩味だが、ハッキリと醤油の香りが漂ってくるのがちょっと珍しくて面白い点。これが「カリフォルニア式」なのかな?脂っ気は無くアッサリ、うま味はやや人工的、辛い刺激は無い。
具はふっくらした大きなグリーンピースが七個。米国のカップ麺だとスカスカのグリーンピースによく遭遇するが、今回の製品はそんなことはなかった。他に人参やキャベツが入っている。干からびたような匂いがしなかったのは良い。
私は野菜味の即席麺をあまり積極的に食べないのだが、これならそれほど悪くないと思った。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 41789 00126 0 (UPC) |
会社名 | Maruchan |
製品名 | Instant Lunch California Style Vagetable |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net64g |
熱量 | 290kcal (1214kJ) |
Na | 1.35g |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(人参・さやえんどう・グリーンピース)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太の扁平角断面、輪郭はハッキリ、若干の気泡感がある、やや重く無愛想な舌触り |
汁・ソース | 透明な琥珀色、素朴な塩味スープに醤油を垂らした感じ、脂っ気無し、辛い刺激無し |
具・その他 | グリーンピースはふくよか、青臭さや日向臭さが無いのは良い、日本人にも受入可能 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/10/04 |
賞味期限 | 2019/10/08 |
入手方法 | 2019/06/23 Miyamoto様よりいただく |
税込購入価格 |