No.6516は日清食品、お椀で食べるカップヌードルシーフード。名前に「カップ」という名が付いており、日清のWebサイト上でもカップヌードル一族の仲間という扱いだけど、麺は袋に入っているし製品にカップは含まれない。製品分類上どこに属させるかしばし迷ってしまったが、ウチでは現物優先で袋麺の扱いとした。
麺とかやく入りスープをお椀に入れて、お湯を注いで三分待って出来上がり。フタは不要だ。一食当たりの質量は34g、通常のカップヌードル シーフードヌードルが75gだから半分以下だね。これだと一回分の食事として食べるには少なすぎで、おやつや夜食、或いは通常の食事の脇役としておつゆ代わりの用途が想定される。
ところがミニサイズのカップヌードルといえば、カップヌードル シーフードヌードル ミニという製品が古くから存在し、こいつは質量が38g、これにはカップの重さも含まれるので内容量的には殆ど同じようなもの。一体どのようにして棲み分けをするのだろう?
▲画像は日清食品のサイトから拝借
さらに似たような製品にカップヌードル リフィル(詰め替え用)という製品もあり、これは量はレギュラーサイズだが、カップは付いておらず各自で用意する形態を採る。んじゃあ今回の製品はカップヌードル リフィル ミニではないのか?
ここで製品名の「お椀で食べる」という語句がミソなのだろう。カップヌードル一族なら本来「カップで食べる」というべきところをお椀に拘った。そしてパッケージの調理例写真も純日本風で漆塗りのお椀を使っている。カップではいかんのだ。
日清のWebサイトでの製品説明には「シニアのニーズに合わせ」と書いてあることから、主たるターゲットは年配者らしい。この世代の方の食事のお伴として汁物を出す場合、発泡スチロール(ミニ版の場合)の白い容器は嫌悪感を持たれ拒絶されるので、敢えて「お椀」を使う形態になったんだな。
食べてみて、主食ではなくおつゆとしての用途に焦点を合わせたためか通常のカップヌードル シーフードヌードルよりもアッサリスッキリ。メインのおかずの邪魔はしませんよ、という感じ。でも目をつぶって食べても「あっカップヌードルシーフードだ!」と判るだけのアイデンティティはきちんと備えている。
麺は細めの扁平断面。柔らかめで頼りないけれども粘りがあり、カップヌードルっぽさを感じさせる。スープは乳白色で生姜の香りが効いており軽めの口当たり。具の種類はカップ版と大差ないように思うが、キャベツ以外は細かくて量が少ない。
やはりこの製品の特長は、食べ慣れたいつものお椀でカップヌードルシーフードの味を楽しめることにあるのだろう。食事における様式美に拘る人には意義があることだし、私みたいに無頓着で粗雑な人間は手間のかからないカップ版を食べれば良し、と。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902105 103357 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | お椀で食べるカップヌードルシーフード 3食パック |
謳い文句 | もう一品にちょうどいい! |
調理方法 | お椀お湯入れ3分 |
質量 | Net34/麺28g |
熱量 | 156kcal (653kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量0.9+1.2g) |
付属品 | 粉末スープ(かやく(キャベツ・味付卵・いか・魚肉練り製品・ねぎ)入り) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの扁平断面、柔らかめで腰は弱いが粘りはある、カップヌードルらしさは備える |
汁・ソース | 乳白色で生姜の香りが効いたシーフード味、カップ版よりだいぶアッサリして軽い味 |
具・その他 | 具はキャベツ以外細かくて少ない、食事のおつゆとしてお椀で食べることに拘る人へ |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/09/30 |
賞味期限 | 2019/10/01 |
入手方法 | 2019/04/01 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 214 JPY/3p |