No.6515はオーストリアのGunz、Asia Gold Mit Gemüse。野菜味のカップ麺。今まで姉妹品のオリエンタル味(No.6497)とチキン味(No.6507)を紹介してきたが、この二つは味にあまり差異が無く、また内容が日本のカップ麺からはかなり遠いものであるため、正直お勧めし難い製品である。スープを単体で飲むだけなら悪くはないんだけどね。
Gunzという会社は食品を扱う商社らしい。同社のWebサイトはURLがwww.gunz.cc。「.cc」ってどこよ?と調べてみたらココス諸島だった。これオーストリアじゃなくてオーストラリア領じゃん!製品はイタリア・フランス・オランダ・ドイツ・ギリシャの五ヶ国語表記。
カップのフタは姉妹品間で全く同じものを使い回しており、再三同じものを見せるのも芸が無いのでたまには違う視点からの写真を載せておこう。薄い樹脂シートをカップ状に立体成型し、側面に補強と断熱のためのボール紙を巻いた、日本のカップ麺では見られない構造。ボール紙の裏(内側)には黒い線が印刷されており、これがカップ内側から見るとうっすらと透けてお湯を入れる際の目安線になる。
食べてみて、う~ん、オリエンタル味やチキン味以上に日本人の感覚に合わないカップ麺だなあ。野菜の青臭さと日向臭さが強調されて、なんだか落ち着きのない味になってしまっている。
麺は細いが気泡感が盛大にある。揚げ油の温度が低いのか、色は白くて香ばしい匂いに欠ける。粘りが弱くて脆い印象。フタのシールが甘いのかやや湿気ったような感じ。まあ従来紹介した姉妹品と同じだね。
スープは上述の通りニンジンの青臭さが妙に気になった。うま味や塩分は抑制的で悪くないんだけどね。辛い刺激は無く、Asiaと言う割には醤油や魚醤の香りもしない。味や香りの手数が少ないように思える。具は細かな乾燥野菜の粒々が入っているが、歯応えは無く、香りではむしろ足を引っ張っているように感じた。
まあ欧州の、あまり即席麺が市民権を得ていない地域で販売されるためか良く言えば大らか、牧歌的な雰囲気の製品である。裏を返せば熾烈な競争に晒されないと製品は進化しない、ということかな。
国名 | オーストリア |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 9 002859 104459 |
会社名 | Gunz |
製品名 | Asia Gold Mit Gemüse (with Vegetables) |
謳い文句 | Premium Quality |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net49g |
熱量 | 140kcal (588kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量0.37g) |
付属品 | なし。粉末スープは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細くて気泡感が強い、粘りに欠けて脆くて軽い食感、揚げ油の温度が低いような印象 |
汁・ソース | 淡い色で透明感が残る、野菜の青臭さが強い、旨味と塩分は控えめ、辛い刺激は無い |
具・その他 | 乾燥野菜の細かな粒々が邪魔、日本のカップ麺とはまるで違う価値観で作られている |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2019/09/28 |
賞味期限 | 2019/10/04 |
入手方法 | 2019/05/19 Santorini(Greece) |
税込購入価格 | 2.50 EUR (≒308 JPY) |