No.6503はパプアニューギニア(以下PNGと略す)のPacific Industries、Spot on Instant Noodles Beef。Pacific Industriesという名の会社は世界中に複数あるのだが、今回扱うPNGの会社は自前のWebサイトを持っておらずFacebookで情報発信をしている。現在即席麺の話題は載っていないが、PNGの人々や景色が垣間見れて興味深い。この会社で一番有名なのは「gogo cola」であり、「PNG Made」という表示に自国生産の誇りが伺える。飲んでみたけど美味しかったよ。
I am Papua New Guinea Made
Proudly Made in Papua New Guinea
今回即席麺探索に行ったラバウルでは丁度このgogo colaを生産する工場の前を通った。単純だけどこういうのを見るとこの国や会社が好きになり、敷地に並んだ販促の看板などを目にするとついつい「がんばれ~!」と応援したくなっちゃうのだ。
PNGで売られる袋麺は申し合わせたようにほぼ全てが黄色いパッケージなのだが、今回の品が購入した中で唯一黄色くない製品。No.6493で紹介した姉妹品のChicken味は黄色い袋。
gogo colaとは違ってこれは中国へ製造委託した製品である。粉末スープの小袋のデザインからして実際の製造はHangzhou Green Home Foodsであろう。
食べてみて、鮮やかなパッケージとは裏腹にやや方向性に欠ける味。土台というか核となる部分が弱いように感じた。
麺はChicken味と同じ印象で、中太でふくよか。気泡感は無く重量感はある。ゆで時間は二分でやや硬めで武骨な舌触り。歯応えは噛み始めから麺が剪断されるまでの間、歯の変位と荷重(反力)がリニアすぎてドラマに欠ける印象、って言っても伝わらないかな?
かつて仕事で押しボタンスイッチの「いい感触」をいかに作り込むかという官能評価の研究を行い、指で押して心地良く感じるスイッチというものは変位と荷重がリニアだとダメで、二次曲線の(ような)プロフィールを持たせ、スイッチが入った瞬間大きく急速に荷重が抜けるようにするべきという結論を出した(実際はもっと複雑)のだが、麺の歯応えもこれに通じるものがあると感じている。なので私は今でも麺を噛む度に頭の中には「荷重ー変位曲線」のグラフが浮かんでくるのだ。
まあ、ちょっとモッサリした食感なのでもう少し情感に訴えてくるような歯応えが欲しいなあ、ということである。
スープは透明感がある茶色で、Chicken味にあった澱粉質の濁り感は無くクリアな印象。薄い醤油ベースの牛肉味。味や香りの手数が少ない感じでちょっと物足りない。辛い刺激も無し。
派手な味の即席麺に慣れた日本人にとってはかなり退屈な味に思えるだろうが、突出して目立つ部分は無いので肉や野菜を追加して好みの味に近付けるのが良いだろう。
国名 | パプアニューギニア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 9 317694 033773 |
会社名 | Pacific Industries |
製品名 | Spot on Instant Noodles Beef (製造は中国) |
謳い文句 | Quick・Easy・Tasty |
調理方法 | ゆで2分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 410kcal (1736kJ) |
Na | 1.20g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太でふくよか、気泡感は無い、二分茹ででやや固め、もっさりした無愛想な食感 |
汁・ソース | 透明感がある茶色、薄い醤油ベースの牛肉風味、味や香りの要素が少なく物足りない |
具・その他 | 辛い刺激は無い、退屈な味だが嫌な味はせず、肉や野菜を入れて好みに合わせるべし |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/09/14 |
賞味期限 | 2019/09/04 |
入手方法 | 2019/07/24 Rabaul(Papua New Guinea) |
税込購入価格 | 1.0 PGK (≒27 JPY) |