No.6497はオーストリアのGunz、Asia GoldNoodles Orientalische Art。Orientalische Artはドイツ語で東洋スタイルという意味である。
オーストリア国籍の即席麺は過去にThai Cooking社のものを二回紹介しているが(No.5197, 5257)、会社名から推測できるようにタイで製造されたもの。一方今回の品はカップの側面にオーストリアの隣国であるチェコ製である旨が記されていた。チェコ国籍の即席麺は過去14種類食べており、その中でVitana社のカップ麺(No.5432)が今回の品と酷似していた。恐らく製造場所が一緒なのだろう。
チェコには他にAlten JM Groupという会社もかなり変わっているというか個性的な製品を作っている。世界の即席麺が平準化されつつある中、この中欧~東欧はNestléやUnilever等の巨大資本とは一線を画したメーカが残った、注視すべき地域だと思っている。
説明書きはフランス語・イタリア語・オランダ語・ギリシャ語・ドイツ語による五か国語併記の国際製品。なので側面の半分以上は細かな文字だらけである。丼や箸などの調理例は写真ではなくイラストである。その背景には「你、我」といった漢字が書かれており、Asiaといっても主に中華圏をイメージした商品なのだろう。
食べてみて、汁高麺低とでも言うか、麺は素っ気なくてヤル気が無いような感じなのに対し、スープは嫌味が無く自然な味わい。下手な日本のカップスープよりもイケるかも。
麺は細くて気泡感が強く脆い舌触り。頼りなくて軽い食感。ラーメンの麺ではなく、洋風スープの具として浮かぶヌードルのようだ。なので歯応えとかコシなどという概念は存在しない。食べる側にも「これはラーメンに非ず」と気持ちを切り替えて臨むのがいいだろう。
一方スープは積極的に評価する。ちょっと澱粉質の濁り感がある洋風コンソメ味で、甘めだけど全然嫌味が無く自然な口当たり。香りとか味の深みは大したことはないけれど、良く出来ていると感じたよ。一点疑問に感じたのは全然オリエンタルっぽさが無いこと。醤油や魚醤の香りがするわけでもなく、茶色がかってもいない。ただのチキン味ではないかと思ってしまった。
具は皆無。乾燥ハーブの切れっ端が少量浮かんでいたがあまり効果的ではなかった。まあヌードル入りスープだと思って食べるのが良いだろう。量は少ないのでこれだけでは満腹感は得にくい。
国名 | オーストリア |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 9 002859 104435 |
会社名 | Gunz |
製品名 | Asia Gold Noodles, Orientalische Art (=Oriental Style, 製造はチェコ) |
謳い文句 | Premium Quality |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net51g |
熱量 | 151kcal (631kJ) |
Na | g(食塩相当量0.36g) |
付属品 | なし。粉末スープは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細い角断面で気泡感が強く粘りに欠けて脆い食感、麺へのこだわりが無いような印象 |
汁・ソース | やや澱粉質の濁りがある、甘めのコンソメ味だが嫌味がなく自然な喉越し、刺激なし |
具・その他 | 具は微量の乾燥ハーブの欠片だけ、醤油や魚醤の味はせずオリエンタルっぽさも無い |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/09/07 |
賞味期限 | 2019/09/05 |
入手方法 | 2019/05/19 Santorini(Greece) |
税込購入価格 | 2.50 EUR (≒308 JPY) |