No.6481は米国の日清食品、Cup Noodles Sesame Chicken Flavor。Sesameが無いただのChicken Flavorは2016年12月にNo.5926で試食済み。
米国版Cup Noodlesは2016年9月に大規模な改変を行い、減塩や化学調味料不使用など健康志向的な要素を取り入れた。この改変で以前のCup Noodlesにあった乾燥野菜の日向臭さが鼻につく欠点が気にならない程度に軽減され、またうま味が日本のカップヌードルと比べて人工的で隙間が多い印象だったものが大きく改善されていた。今回の品はこの大規模改変の後に追加されたチキン味の派生製品。
米国版Cup Noodlesはチキン味のバリエーションがたくさんあり、他にもHearty Chicken(No.5947で試食)やSpicy Chili Chicken(近日試食予定)、Teriyaki Chicken、Lemon Pepper Chickenと六種類も揃えている(全部で十一種類中)。米国における即席麺は何はなくともまずチキン味が必要なんだなあ。ちなみに米国では日本のカップヌードルの「無印」に相当する味は無い。
食べてみて、の前に開封して、中からさぞかし大量の胡麻粒が溢れんばかりにドサッと出てくるのかと期待したが、現実はひとっ粒も入っていなかった。あんまし胡麻っぽい香りも漂ってこない。
改めて食べてみて、胡麻粒でも擦り胡麻でもなく胡麻油の匂いがそこはかとなく漂っていた。非常に弱い香りであり、知らずに食べたらスルーしてしまいそうだよ。
麺は細めの角断面。日本のカップヌードルよりも幅が狭い感じで正方断面に近い。輪郭はハッキリしているが、舌触りや食感は平板で事務的。日本のカップヌードルに近いものがある。
スープは前述の弱い胡麻油の香り以外は穏やかというか消極的な味。塩分もうま味も日本のカップ麺全般の水準と比べるとかなり弱いので、ちょっと掴みどころのないようなボンヤリした印象である。刺激も少ない。
ネギがたくさん入っているけれど香りは弱い。細かくて柔らかいため容器や歯などにまとわりついて邪魔くさい。鶏の挽肉を模したような大豆蛋白質も正直言って有難味を感じない。ただ、乾燥野菜の日向臭さを殆ど感じないのは(米国製カップ麺としては)良い点。ただのChicken Flavorにあったコーンは省略されている。
大筋では無印Chicken Flavorと似ている味であり、控えめな胡麻油の香りは少なくとも減点要素だとは思わない。なので穏やかで平和的な味を求める向きにはいいけれど、きちんとした食事を摂りたいという欲求には応えきれないだろう。ちなみに姉妹品のHearty Chicken Flavorはこれらとは麺もスープもかなり性格が異なる。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 70662 03025 7(UPC) |
会社名 | Nissin Foods (USA) |
製品名 | Cup Noodles Sesame Chicken Flavor |
謳い文句 | The Original, No Added MSG |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net64g |
熱量 | 290kcal (1214kJ) |
Na | 1.1g |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(人参・ねぎ・大豆蛋白質)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 柔らかめの角断面で輪郭は明確、日本のカップヌードルより細いが食感は似ている |
汁・ソース | 塩分やうま味が控えめなチキン味、僅かにごま油の香りがする、刺激や嫌な味はない |
具・その他 | ごま粒やすりごまは入っていない、ねぎは大量だが香りは弱い、自己主張の弱い製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/08/21 |
賞味期限 | 2019/08/21 |
入手方法 | 2019/05/31 Supermercados Mantega(Ponta delgada/Portugal) |
税込購入価格 | 0.85 EUR (≒105 JPY) |