No.6478はフランスのTien Shan、Nouilles De Blé Instantanées Asiatiques, Saveur Bœuf。ビーフ味。おそらくTien Shanはシルクロードが通り三蔵法師も訪れたという中国北西部の端にある天山山脈のことだろう。ついでに調べてみたら三蔵法師とは固有名詞ではなく尊称であり、西遊記に出てくる三蔵法師は「玄奘三蔵」といって数多い三蔵法師のうちの一人だそうな。
パッケージの図柄も中国っぽさが滲み出ており製造も中国かな?と思って裏面を見ると、隅にちっちゃ~く”Fabriqué en Thaïlande”と記されていた。タイ製だったんだ。
今回の品の購入地はタヒチ島で、ここはフランス領ポリネシアという南太平洋上の海外領邦のひとつ。買った店もフランスのチェーン店であるCarrefour(カルフール)。
タヒチ島は不思議なことに日本から輸入された即席麺が結構なシェアを持っている。イトメンの輸出専用製品”All-in-one Ramen”とか、日華食品の”Nikka Ramen”なんてのがずらっと並んでいた。もちろんこれらも購入してきたので詳しい紹介は近々試食した際に行なう予定。
食べてみて、とてもハッキリした元気のいい味。高級感とか上質さなんてものは微塵も無いのだが、俺はここにいるぜっ!と手を振って声をあげているような強い存在感がある。なのでこちらもそれに応えるだけの元気がある時は楽しく食べることができるだろう。
麺は心持ち太目の角断面で、エッジがシャープというか輪郭が明確。結構硬めで丼お湯入れ三分待ちではかなりゴワゴワした粗い舌触り。でも半分ぐらい食べる頃にはこなれてきて丁度良い硬さになってくる。気泡感は結構あり、また油で揚げた香ばしさが漂ってくる。
スープも麺同様に力強い味。透明感がある茶色で結構甘く、乾燥っぽい牛肉の味がするのだが、香辛料がどことなくタイっぽい匂いでアジア的。唐辛子の辛さはあまり強くなく、少なくてもタイの国内向け製品とは次元が違う穏やかさ。
で、最初の三口ぐらい食べて判ったぞ!どこにも書かれてはいないけれど、これはタイのThe Decent Noodles factory社が製造したものだと断言する。この会社の製品はタイの他の会社と比べて麺もスープもちょっと突出した個性があり、今回の品はその個性がピッタリ一致する。そうか、フランスの会社の委託生産もやっていたんだな。
フランスの会社から委託されてタイの会社で作られる中華風の即席麺、ということで一個食べると三ヶ国を旅行した気分になれる製品である(ホントウか?)。
国名 | フランス |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 3 229820 783031 |
会社名 | Tien Shan |
製品名 | Nouilles De Blé Instantanées Asiatiques, Saveur Bœuf(製造はタイ) |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 396kcal (1660kJ) |
Na | 1.275g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太の角断面は輪郭が明確、硬めでハッキリした歯応え、油で揚げた香ばしさが強い |
汁・ソース | 透明感がある茶色、塩分と調味料が目立つ力強い味、やや甘めでタイ風香辛料の匂い |
具・その他 | 元気のいい味、味の特徴から製造はThe Decent Noodles Factory社だと断言する |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/08/17 |
賞味期限 | 2019/07/20 |
入手方法 | 2019/07/06 Carrefour(Tahiti) |
税込購入価格 | 140 CFP (≒140 JPY) |