No.6476は香港の日清食品、福 非油炸包裝麵 上湯拉麵。英文表記はFuku Non-fried Noodle (Pack) Superior Soup Flavour。このシリーズでは初めてのノンフライ麺。
従来「福」ブランドの即席麺は香港の統一食品(台湾の統一企業とも関係あり)がタイに設けた工場で作っていたが、2013年にこの「福」の使用権を香港日清食品が買い取り、日清の品揃えの一つとなる。香港の即席麺企業はシェアNo.2の永南食品(公仔麺、Dollブランド)も日清傘下になっていたので今や日清グループの独占状態となっており、独立系の企業は今や新順福(寿桃ブランド)だけになってしまった。
パッケージ裏面を見てビックリしたのは”Product of Vietnam”との記載があったこと。2012年に日清はベトナムにノンフライの袋麺工場を建て、これは打倒Vina Acecookのための重要な鍵となるものだと理解していたのだが、香港のノンフライ版「福」の生産も担っているとは知らなかった。この業界は動きが複雑で、現地に行って現物を買って調査しないと情報が追い付かないよ。
食べてみて、これは日本人にも十分受け入れられる味。繊細さと力強さを併せ持っている。
麺は細くて縮れは弱い。でもひ弱な感じはせずに明確な歯応えできちんと存在を主張している。ノンフライなので揚げ物の香ばしさは無いが、繊細で上品な質感を持っている。ラーメンというよりも台湾の麺線に近い印象だ。ノンフライの袋麺としては鍋で茹でて作るだけでなく、丼お湯入れ方式の作り方にも対応している(これはかなり珍しい)ので、機会があれば試してみたい。
スープは濁り感がありややドロッとした舌触り。まろやかな鷄ダシが良く出ているし、嫌な味や香りはしない。生姜の香りと胡椒の刺激があるので退屈しない味だ。総じて味の手数が多くて隙間の少ないスープだと感じた。
元締めは日本、会社は香港、工場はベトナムといういろいろな国が関わる製品であるが、意外に良く出来ていると思った。正直揚げ麺の従来製品よりも完成度は高いと思った。
国名 | 香港 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 897878 650217 |
会社名 | 香港日清食品 |
製品名 | 福 非油炸包裝麵 上湯拉麵(製造はベトナム) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分/丼お湯入れ3分 |
質量 | Net80g |
熱量 | 292kcal (1223kJ) |
Na | 2.304g |
付属品 | 粉末スープ(ネギ入り) |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 細くて縮れの弱いノンフライ麺、適度な力感と繊細さを併せ持つ、台湾の麺線みたい |
汁・ソース | 濁り感と僅かなとろみあり、まろやかな鶏ダシ、生姜と胡椒の刺激があり退屈しない |
具・その他 | 味や香りの手数が多くて隙間がない印象、日本人にも十分に受け入れられる味と質感 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2019/08/15 |
賞味期限 | 2019/06/18 |
入手方法 | 2019/04/25 恵康Wellcome(Hong Kong) |
税込購入価格 | 4.4 HKD (≒63 JPY) |