No.6475はブラジルの日清食品、Tallarín Sabor Queso。TallarínおよびSabor Quesoはスペイン語でそれぞれ「麺」と「チーズ味」の意味。ブラジル製なのだが今回の品はコロンビアで購入した輸出仕様でありポルトガル語表記ではない。ブラジル国内版だとTalharim Queijoという製品名になる。
外観の色使いを見るとイタリアンなパスタを目指しているのが伺える。ブラジルにはイタリアの移民がパスタの食文化をもたらしていると聞いているので、その流れに焦点を合わせた製品なのであろう。
容器は日本のカップヌードルに似ている紙容器。米国の日清食品は縦型カップだと未だに発泡スチロール製の成型容器を使っており、この点ではこのブラジル製の方がエコ志向である。作り方は熱湯を注ぐ方式(五分待ち)に加え、電子レンジ調理も可としている。
食べてみて、う~ん期待していたものとはちょっと違ってたな。あんましイタリアンじゃあなかったし。なんだか全体が大雑把で不器用といった感じ。
麺は幅広の扁平、断面積は大きくあまり気泡感は無いので比重が高くズッシリとした舌触り。縮れは強く、かなり硬めでしなやかさに欠ける。んで、縮れを一種のバネとして見なすとばね定数が高いというか、変形させるために要する力が強いのだ。まあ一言でいえば硬くて食べにくい。表面は荒れた感じで小麦の香りも出来の悪いカップうどんみたいでパスタのそれじゃない。
スープも然り。お湯の量が少なく、澱粉質のドロッとしたとろみが強く、かき混ぜる際の粘性抵抗が高い。前述の通り麺も硬いので食べる際のリズムがとりずらいのだ。
フタを開封した瞬間は複雑で濃いチーズの香りが漂ってきたのでこれは期待できそうだ!と思ったのだが、食べる時には匂いが既にみな飛んでしまっていて、うんと地味な味香りになっていた。畜肉ダシとかは殆ど出ていないので、あまり食欲を誘う要素が無くなってしまったよ。具は乾燥パセリが僅かに入っていたけど存在感は無い。
というわけで、勝手に期待していたのだけれど、麺とスープが鈍重であり、チーズの香りは無く、うま味は薄い。具も無かった。残念ながらかなり我慢をしながら食べる事態になってしまった。
国名 | ブラジル |
ジャンル | カップパスタ |
EANコード | 7 891079 012505 |
会社名 | Nissin Foods (Brasil) |
製品名 | Tallarín Sabor Queso (=Cheese)(Spanish Version) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯5分/電子レンジ2.5分 |
質量 | Net67g |
熱量 | 293kcal (1231kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量1.741g) |
付属品 | なし。粉末スープ、パセリは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 幅広で太い強縮れ麺、重量感が大、粘りに欠け硬めでゴワゴワした食感、食べにくい |
汁・ソース | どろっとした舌触りで粘度が高い、チーズの香りやうま味が弱い、乾燥っぽく平板 |
具・その他 | パセリは匂いが弱い、開封した瞬間はチーズの香りが強く漂ったのに消えてしまった |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2019/08/14 |
賞味期限 | 2019/05/10 |
入手方法 | 2019/06/17 Carulla(Columbia) |
税込購入価格 | 5300 COP (≒159 JPY) |