No.6472はブラジルの日清食品、Cup Noodles Sabor a Verduras。野菜味である。ブラジルはポルトガル語圏であり、本来ここでは野菜のことを”Legumes”と表記するらしいのだが、今回の品はコロンビアで購入した輸出仕様であるためスペイン語の”Verduras”と書かれている。
なお海外では全てカップヌードルのことを”Cup Noodles“と複数形で表記しており、”Cup Noodle”と単数形表記するのは日本だけ。遠い将来ブランドの国際化や統一という名目で日本も”Noodles“になるんじゃないかと睨んでいる一方で、私の目の黒いうちには実現できないんじゃないかとも思ってる。
パッケージの調理例写真を見るとブロッコリーとネギの緑、ニンジンの赤、コーンの黄色とカラフル。日本のカップヌードルではブロッコリーの形や色などの見た目や歯応えを結構リアルに再現出来ているから、この技術をブラジル日清に承継して作ったのならば今回の品も結構期待できるのでは!?と胸が膨らむ。
しかし開封して中を覗き込むと、ありゃ?ブロッコリーはどこにあるの?茶色い筋みたいのが少量入っているだけだよ。麺は容器にぴったり密着しているのでカップの底に具が隠されている訳でもなさそう(振っても音がしないし)。期待が急速にしぼんでしまったな。
食べてみて、パッケージ写真の華やかな色合いとは対極ともいえるような地味で陰気な味。ラテンの国の食べ物というイメージじゃ全然なかったよ。
麺は細い角断面。日本のカップヌードルの幅を狭くしたような印象で、食感そのものは結構似ていると思った。なので平板でちょっと頼りない。麺の味や香りはちょっと不愛想な感じ。
スープは透明感がある茶色で、味としては日本のカップヌードルSioからおもてなしの要素をごっそり抜いて青臭さを加味した、とでも表現するかな。うま味は弱く、僅かにセロリとニンニクの匂いがあるが、刺激は無くピリッとしない。もしかして中南米の人にはこの味が支持されるのかもしれないが、多くの日本人の口には合わないだろう。
具は茶色い粒の一部がブロッコリーであり、若干のホクホクした歯応えがあったが、あまり有難味を感じるものではなかった。コーンは一粒も入っていなかったぞ!
ということで、カップヌードルというブランドから来る信頼感や期待値には遠く及ばなかっただけでなく、海外の一般的なカップ麺の水準からみてもあまり褒められたものじゃないと思った。
国名 | ブラジル |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 7 891079 012918 |
会社名 | Nissin Foods Brasil |
製品名 | Cup Noodles Sabor a Verduras (Vegetable) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net65g |
熱量 | 266kcal (1117kJ) |
Na(麺具+汁) | 1.1g |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(コーン・ブロッコリー・人参・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細い角断面、食感は日本のカップヌードルに近い、柔らかめで平板、頼りない食感 |
汁・ソース | 透明感がある茶色、うま味の弱い塩味、僅かにニンニクとセロリの香り、刺激は弱い |
具・その他 | 野菜は細かくて少量、香りも弱く存在感小、カップヌードルの冠を付けてほしくない |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2019/08/11 |
賞味期限 | 2019/03/16 |
入手方法 | 2019/06/17 Carulla(Columbia) |
税込購入価格 | 5,000 COP (≒150 JPY) |