No.6469はパナマのAgro-Industrias Alimenticias de Veragues、La Parmigiana Sopa Instantánea sabor a Camarón。La Parmigianaはパスタやソース、オリーブ油などを扱う食料品のブランドで、Webサイトを見る限りでは即席麺に関する情報は無い。
パナマといえば北米と南米を結ぶ部分に位置し、また太平洋とカリブ海を運河でつなぐ交通の要所である。しかし国土は狭く人口も400万人程度の小さな国であり、即席麺があること自体が意外に思えた程だが、パッケージの裏面には小さく”Hecho en China”と書かれていた。
中国製かあ。まあ欧州ブランドの即席麺でもよくあることだし、小さな国で大した需要もなさそうなところに工場を建てても採算が合わないだろう。その一方で中国からパナマへの輸送は地球を約半周することにもなり、製品価格の多くを輸送費が占めそうだな。
では試食しよう!と裏面の作り方説明を読もうとしたが、文字が小さくて老眼の私の眼では判別するのが辛い。おまけにスペイン語だし。でも文章の左に三コマのイラストが描かれているのでこれを見ればいいや、と思ったのだが・・・
これどう見てもカップ麺の作り方の図じゃん!いい加減だな~。結局説明文を拡大して写真に撮り、Google翻訳様にかけたところ丼お湯入れ方式らしいことが判明。鍋で茹でないからカップ麺と同じ説明でいいやと思っちゃったのかな?非英語圏の海外即席麺を作る際はいつもこんなところでつまずいて、大きく時間を喰われちゃうんだよなあ。
食べてみて、良くない意味で軽い味。食べても力が湧いてくる気がせず、エネルギーの補給用途には向いていない。
麺は中太なのだが小麦粉の密度が薄い感じで気泡感が目立つ。歯応えも粘りに欠けて脆く、舌先で麺をこすると溶けちゃいそう。揚げ油の温度が低いのか、色は白くて揚げ物の香ばしさは無い。油の質もあまり良くない感じ。
スープは透明感があり、僅かに醬油っぽい香りがする。海老の香りは乾燥っぽくやや人工的で有難味を感じない。とにかく平板な味だという印象。
即席麺に慣れ親しんだ日本人の価値観を以って測るとあまり褒めるところが無いような製品だと思えてしまう。しかしかの地での貨幣価値(日本円換算約31円)を考えると決して安い食べ物ではない筈で、もしかしたら非日常のハレの日限定の特別な食べ物なのかもしれない。そう考えると上から目線で単純に「美味しくない」という言葉で評価を済ませてはいけない気がする。
国名 | パナマ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 7 451022 509584 |
会社名 | Agro-Industrias Alimenticias de Veragues |
製品名 | La Parmigiana Sopa Instantánea sabor a Camarón(海老味、製造は中国) |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3分 |
質量 | Net65g |
熱量 | 384kcal (1606kJ) |
Na | 1.46g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太の丸断面、気泡感が強く歯応えは脆い、揚げ油の温度が低い感じで香ばしくない |
汁・ソース | 透明感がある琥珀色、薄口醤油っぽい味、海老の香りは感想くさい、辛い刺激は無い |
具・その他 | 裏面の作り方説明の図がカップ麺のもの、外観も中身も緩い感じ、パナマの国民性か |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2019/08/08 |
賞味期限 | 2018/12/04 |
入手方法 | 2019/06/17 Murakami隊長様よりいただく |
税込購入価格 | 0.29 USD (≒31.3 JPY) |