No.6428はスウェーデンのPiwa Food AB、Thai Cup Noodles Beef Taste。スウェーデン語で書かれてい「Biffsmak」はビーフあるいはステーキ味のこと。このシリーズはNo.6349(チキン味)、6363(カレー味)に次いで三回目となるが、製造は全てタイ。
カップ麺の輸送なんて空気を運ぶようなものであり、安い製品価格にわざわざタイからの輸入費用を転嫁して商売として成り立つのか?という疑問が湧いてしまう。スウェーデンで工場を建てるほどの需要が無いのは判る気がするが、だったら欧州の近隣国からOEM供給を受ける手もありそうなもんだが。同国のICAは中国から仕入れているんだったな。
フタは全てのバリエーションで同じものを使いまわすため、味に関する記述はなく質素。カップへの印刷も無く、個別の情報はカップ側面に巻かれるフィルムの印刷によって作り分けられる。
合理的というか、日本の感覚からするとちょっと安っぽい。まあスウェーデンではまだカップ麺を飾り立てて競合と差別化する、なんて状況じゃないんだろうな。
食べてみて、具が僅かなネギだけということもあって随分と殺風景というか寂しく感じる。しかし考えを切り替えて、袋麺のことを考えれば具無しというのも変じゃあない。純粋に麺とスープだけに集中すると、派手さは無いけれども黙って静かに寄り添ってくれるようなキャラクターを持っている。
麺は中太でもっちりしていて、やや鈍重な歯応え。タイ製の即席麺は茶色くなるまでカラッと揚げて香ばしい匂いがするものが多いのだが、この製品は全く逆で低温の油でジワジワと揚げたような印象。だから色も白い。寒い国へ輸出するために特別仕様にしているのかもしれない。
スープも華やかさが全然無く地味な印象。粉末醤油はマイルドで間接的、細かな香りやうま味が感じられない。オーディオで例えるならばTrebleを8dBぐらい下げたような印象。日本の感覚からするとかなりの薄味。化学調味料過多とか塩分タップリで誤魔化すような小細工はしていないようだ。
ということで、これがイイという光る要素は何もないのだが、嘘はつかないし我慢できない程の嫌な点も無い。話題にはなりにくいがこういう製品もあっていいと思う。但し、製品名の「Thai Cup Noodle」は中身をあまり的確に表現していないと思う。
国名 | スウェーデン |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 7 393460 205232 |
会社名 | Piwa Food AB |
製品名 | Thai Cup Noodles Beef Taste / Koppnudlar Med Biffsmak |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net65g |
熱量 | 305kcal (1275kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量3.185g) |
付属品 | 粉末スープ、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太でもっちりした舌触り、表面は粗く安っぽいが存在感は大、油の温度が低い感じ |
汁・ソース | 薄味で牛肉の香りも弱い、旨味も控えめで刺激も無い、嫌な味はしないが消極的な味 |
具・その他 | 具は僅かなネギだけでとても寂しい、簡素で控えめだが、決して陰気な性格ではない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/03/02 |
賞味期限 | 2019/04/02 |
入手方法 | 2018/08/30 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |