No.6427はハウス食品、うまかっちゃん 濃厚新味。2018年8月に登場した製品で九州・山口・沖縄・四国中国の限定販売。うまかっちゃんは1979年9月に九州で発売され、その後豚骨ラーメンを全国に広める役割を担った記念碑的な製品である。
今まで数多くの味の種類が出ては消えていった一方で、麺は殆ど変わり映えしないと思っていたが、今回の濃厚新味は「発売39年にして初の新しい麺」を導入。ゆで時間が3分から1.5分へ短縮、麺幅も1.4mmから1.2mmと細くなったとのことで、ゼロから作り替えた模様。従来の麺は昭和っぽさを残す古風なものだったのでどう変わったのか興味津々である。
私にとっても豚骨ラーメンなるものを初めて体験したのはたぶん1979年の秋、九州出身の先輩からもらった発売直後のうまかっちゃんであり、ラーメンでこんな甘美な世界があるのかと驚嘆したものだった。しかしこれは(当初)関東圏では手に入らないものであり暫く悶々とした気持ちで過ごしていたのだが、翌年早々に明星のうまかめん(カップ)等の豚骨味製品が出てきて欲求不満はある程度解決された。店舗のラーメンでも九州味、豚骨味がどんどん出てきたしね。なのでうまかっちゃんは即席麺、ラーメンにも地域性があるということを私に強く認識させてくれた製品でもある。
食べてみて、ほほぅ~これはいつものうまかっちゃんとはだいぶ違うねえ。全体的に大人びて、軽々しさがなくなったというか、味の重心が低くなって安定感が増したようである。
麺はだいぶ細くなった印象。麺幅1.4mmが1.2mmになったとのことだが、感覚的には1.0mmぐらいになったように思った。反面、表面が硬くなった感じで、従来はぶよぶよと無抵抗な印象の麺だったのが自我をもって主張するようになった印象。昭和の麺が今になって平成品質になったみたい。
スープもうわついた感覚が消えてどっしりと構えたような感じに変わった。濃厚という感じではないが、重厚になったと言ってもいいだろう。派手さは無くアダルトな感覚。調味油はニンニクとネギの匂いが結構強くて食欲を刺激する。でもしつこくはない。
麺もスープも従来品とは別物で、質感が向上したと思う。しかし従来のうまかっちゃんに代わるものではなく別物、という感じ。なのでもしハウス食品がこの濃厚新味の登場をもって従来品を終息させてしまったら、子供の頃から毎日うまかっちゃんを食べていた九州の人達が暴動一揆を起こすだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902402 877654 |
会社名 | ハウス食品 |
製品名 | うまかっちゃん 濃厚新味 |
謳い文句 | 特製細カタ麺 九州の味ラーメン |
調理方法 | ゆで1.5分 |
質量 | Net84/麺70g |
熱量 | 388kcal (1591kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.5+1.6g |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細い丸断面、輪郭が明快で引き締まった印象、硬くは無いが経時によるダレは少ない |
汁・ソース | 僅かなとろみ、濃厚では無いが重厚、大人っぽい味、ニンニクとネギ油の香りが強い |
具・その他 | オリジナルのうまかっちゃんとは全くの別物という印象、気分によって選べると良い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/03/01 |
賞味期限 | 2019/04/17 |
入手方法 | 2018/09/21 うまいもの味めぐり諸国直送市 |
税込購入価格 | 150 JPY |