No.6426はウクライナのNestlé、Mivina　Nuudlid Juustumaitselised。バルト三国（エストニア、ラトビア、リトアニア）向け仕様で、Juustumaitselisedはエストニア語でチーズ味という意味である。「ゆーすつまいつぇりぜっ」みたいな読みになるのかな。

いつもながら素っ気ないというか田舎臭くて安っぽいパッケージだね。調理例写真もあまり美味しそうに見えないし、味を示すものは簡素なチーズのイラストだけ。パッと見ただけでは世界的企業Nestléの製品だとは判らないだろう。まあこの辺では即席麺の競争があまり熾烈ではない、まだあまり認知されていないことの証左かもしれんな。

食べてみて、日本の即席麺とは別世界にいるようだ。特にスープは例えて言うならば塩水に少量のチーズを入れて煮たような味。結構しょっぱいけれども畜肉系のうま味はほぼ無いし、辛い刺激も無いので丼を前にして困惑してしまう。チーズといっても粉末のチーズ香料で乳臭さは弱く、本格的な香りというには程遠い。

麺もいつものMivinaであって、表面は荒れていて粘りに欠けて脆い舌触り。軽くて頼りない食感。また今回の品は揚げ油の質があまり良くない印象で、香りがちょっと気になる。まあ一応はNestléの冠を付けた製品なので、致命的な欠点という程ではないにせよ、各要素の得点が満遍なく低めという感じだ。

もちろんこれは日本の即席麺に慣れた人間が感じたことであり、かの地で生まれ育った人にとっては故郷の家庭料理を思い出させるとか、全然違う受け止められ方をするのかもしれない。だからこうした違和感と出合うのも、海外の即席麺を食べる時の楽しみの一つなのである。

国名	ウクライナ
ジャンル	袋ラーメン
EANコード	4 820048 617994
会社名	Nestlé
製品名	Mivina　Nuudlid Juustumaitselised (Cheese)（バルト三国向け）
謳い文句
調理方法	丼お湯入れ3〜5分
質量	Net50g
熱量	233kcal (976kJ)
Na（麺具+汁）	〜g（食塩相当量3.5g）
付属品	粉末スープ、調味油
ノンフライ麺	×
汁なし麺	×
麺	細い角断面、表面はザラザラして粗い、粘りに欠け脆い歯応え、油の匂いも今一つ
汁・ソース	塩水にチーズを少量溶いたような質素な味、畜肉系のうま味は弱く、辛い刺激も無い
具・その他	人参の細かな粒々は青臭く、舌触りの邪魔、日本の即席麺とはまるで価値観が異なる
総合評価	★☆1.5
試食日	2019/02/28
賞味期限	2019/03/31
入手方法	2018/06/08 Ueda駐在員様よりいただく
税込購入価格