No.6422は日清食品、日清のラーメン屋さん 札幌みそ味。製品名に札幌という地名がはいるのに、販売は北海道を除く全国である(北海道販売専用として「日清北海道のラーメン屋さん」という製品が別途ある)。
i-ramen.netでは食べた製品の写真をこのBlogやYouTube動画で使うもの以外にもいろいろ撮っているのだが、今回空き袋の裏面写真をレタッチしている時に「あれ?」と一瞬手が止まってしまった。
オレンジ地の上にある緑の不規則な汚れのような点々。零細企業ならともかく、まさか天下の日清食品がグラフィックの単純ミスを見逃す筈はないよなあ。もしや!?と思っておもて面の画像とつなげてみると・・・
なんと択捉・色丹・国後島と歯舞群島ではないか!即席麺のパッケージで北海道の地形イラストを載せているものは多々あるが、北方領土を省略したりいい加減なデフォルメをせずにきちんと描いたものを初めて見たよ。
まあ領土問題は扱いが難しいものであり、個人が勇ましいことを言うのと企業が製品や広告で発信をするものとでは責任の重さが別次元だと考える。なので今回の製品がおもて面と裏面に分割しながらも北方領土を明確に載せた裏には担当者や承認者の苦悩と決断があっただろうと推測する。
勿論これはデザイナーの独断や遊びでやったものではない筈だ(意図が不明な要素は原稿チェックで必ず引っ掛かる)。リスクマネジメント(≒考え得る損失の算定)をした上での、会社としての総意だと考えるべきであろう。ロシアのマルベンフーズ社に出資している日清食品がこれをやったというのはちょっと意外な気がするが、それだけに尚更よくやったなあと思う。
食べてみて、安心感がある落ち着いた味。パッケージで調理例写真の背景にあるのは北海道の大地と空だと思うが、たしかにこの絵から連想されるように開放的で大らかな味だと思ったな。高級感とかは無いけれど。
麺は太めでふくよか。表面はツルツルしていてざっくりとした存在感がある。スープは甘みを感じる味噌味で、上に書いた開放的という印象はこの味噌の香りから来るもの。素直で癖が無く、必要十分という感じ。一方で付属の唐辛子はチリチリした刺激の他、柑橘系の香りがあって効果的なアクセントになっている。
突出した部分は無いけれど、バランスが良い製品だと思ったな。たっぷり野菜を入れて食べるといいだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902105 900666 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清のラーメン屋さん 札幌みそ味 |
謳い文句 | 北海道醸造みそ使用 生姜のきいたコクのあるスープともっちりちぢれめん 後入れ唐辛子付き |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | Net88/麺80g |
熱量 | 384kcal (1608kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量1.6+3.0g) |
付属品 | 粉末スープ、唐辛子 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 太めでふくよか、表面は艶があり存在感が大きい、味や香りは平凡だが自己主張する |
汁・ソース | 甘めで開放的な味噌味、素直で癖がない、唐辛子はチリチリした刺激と柑橘系の香り |
具・その他 | 特に高級感がある訳ではないがバランスが良く安心感がある、たくさん具を入れたい |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/02/23 |
賞味期限 | 2019/04/29 |
入手方法 | 2018/09/21 Daiei |
税込購入価格 | 54 JPY |