No.6421はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 復刻版煮玉子らーめん。今や信頼のブランドとなった凄麺シリーズは2001年10月に発売された「これが煮玉子らーめん」から始まった。今回復刻版が出ると聞き、そして私はオリジナルが発売された当時の製品をNo.2113で試食していることもあり、きちんとチェックして報告する責任と義務があると思ったため最優先で購入した。
パッケージのグラフィックは昔のものによく似せてあるね。調理例写真は別物ながらもオリジナルの配置をかなり忠実に再現してある。出た当初の凄麺シリーズは赤地の「凄麺」マークが縦書きと横書きのものが混在していたんだけど、2004年頃からはイメージが分散しないようにか横書きに統一したみたい。
ヤマダイは凄麺が出る前にノンフライの「生粋麺」シリーズがあり、また油揚げ麺の満腹食堂シリーズで「丸ごと一個煮玉子ラーメン」(No.1902で試食)というのがあったので、凄麺の第一号は単純にこの二つが合体したものだと思っていた。しかしその後も多彩な商品の追加が矢継ぎ早に行われ、遅ればせながらヤマダイの本気度を感じたものだった。
当時の煮玉子らーめんと今回の品を比較すると、湯戻し時間が4分から5分に延びている。これは麺のリアリティを一層追求したためと消費者の意識が5分待つことに抵抗感が無くなったからだろうと推測する。
具の構成はオリジナルと同じだが、総質量は180gから149gに大きく減っていた(逆に麺の質量は60gから65gに増えている)。遠い記憶を呼び起こすと、昔は玉子がもうちょっと大きかったかもしれない。あとはスープの濃縮度を上げても質感を確保できるようになったのかな?
まあ当時の内容を寸分違わずそっくりそのまま再現することには大して意味があると思わないので(判る人もいないし)、復刻版といえども時代に合わせて多少のアレンジを施すことは全然構わないと思う。
食べてみて、例えるならば20年前の高級車に乗るような、素材が良くてコストが掛かっているのはよく判るんだけども今風の安全・安楽装置には無縁といった、現行製品と比べると多少ちぐはぐな部分を感じる。でもこれがいい!という人が居てもおかしくない。
新旧の比較といってもオリジナル版の試食からもう18年が経過しているので細かなことは語れないが、それでも昔のイメージが大体再現出来ていると思ったな。
麺は太めの扁平角断面。ずっしりとした重量感があり、箸ですくい上げにくいほど。輪郭はハッキリしていて曖昧さが無く、自信に満ち溢れている。まあその分頑固というか融通が利かない感じもあるな。スープは豚骨成分が強めの醤油豚骨。濃縮度が低い感じで喉越しは自然。あまり匂いや癖は無く、正攻法で安心の味。
煮玉子は半分に割ったものが二個、ちっちゃ~い。こんな小さい玉子が売られているのを見たことがないよ。味はよく染み込んでいるが、歯応え(特に白身)はちょっと不自然な印象。まあでも存在感は高いしこの製品の目玉だといえる。乾燥メンマはちょっと痩せている印象。海苔二枚は効果的。
オリジナルにも無かったものだし煮玉子が入っていてこの値段では厳しいのかもしれないけれど、これにチャーシューが入っていてくれたら更にいいんだろうな~、と思ってしまったよ。それでも十分に満足できる出来であり、オリジナル版(No.2113)と同じ★3.5点を付けさせてもらおう。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 903088 013725 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | ニュータッチ凄麺 復刻版煮玉子らーめん |
謳い文句 | 豚骨醤油味 限定販売 評判店も驚く凄麺の旨さ! 2001年発売の凄麺シリーズ第一作「これが煮玉子らーめん」をイメージした商品です |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net149/麺65g |
熱量 | 421kcal (1763kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量2.0+5.4g) |
付属品 | 液体スープ、レトルト調理品(煮玉子)、かやく(メンマ・ねぎ)、焼のり |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 太めの扁平角断面、重量感があり箸ですくい上げにくいほど、曖昧さや迷いが無い麺 |
汁・ソース | 豚骨が強めの豚骨醤油、濃縮度が低そうで喉越し自然、匂いや癖は少なく質感が良い |
具・その他 | 煮玉子は小さいが存在感大、食感はやや不自然、当時の再現度は高いし古臭さも無い |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2019/02/21 |
賞味期限 | 2019/04/01 |
入手方法 | 2018/10/24 セイコーマート |
税込購入価格 | 248 JPY |