No,6290はイトメン、山菜そば。1986年に発売され、もう30年以上の長い歴史を持つ製品。
実はこの製品を出す以前からもイトメンは山菜入りのカップそばをいろいろ出していて、私のコレクションにはたぶん1980年度初頭のものと思われる「山芋つなぎ 山菜そば」がある。これを食べた時、具としてワラビが入っていることに軽い感銘を受けたものだった。
ちなみに1986年の発売から2000年を過ぎるころまでは「イトメンの二八そば」というサブネームが付いていて、その時からJANコード(4 901104 302518)はずっと不変である。30年も同じ番号を継続して使い続ける製品って、そう沢山は無いはずだ。
この製品を食べるのは2006年9月(No.3447)以来で干支が一回りした12年ぶり。パッケージの外観は殆ど変わっておらず、具材には相変わらず特徴的なワラビやゼンマイが入っている。更に昔は無かったタケノコまで追加されちゃってニクいねえ・・・と思ったらキクラゲと蒲鉾が消えていた。
いろいろ調べてみると、揚げ玉が入っていた時期もあるようで、限られたコストの中で具材に何を採用するかで開発者も悩むんだろうなあ。そういえば「イトメンの二八そば」のサブネームがあった頃は「山芋つなぎ」も売りの文句だったけど、いつの間にか消えちゃったな。
食べてみて、麺もつゆも軽快。悪く言えば重厚さに欠けるのだが、安価なカップそばに重々しさを求めても限度があるのでこの肩の力が抜けたような性格設定はアリだと思う。やはりイイのは山菜の具であり、ワラビとゼンマイの存在はこの製品を選ぶ理由になる。ただ欲を言えばもうちょっと大きな方がいいな。
麺はサラッとした口当たりで若干の気泡感がある。例えて言うならどん兵衛よりも緑のたぬきに近い印象。つゆは昆布だしが強くて醬油は間接的に効いてくる感じ。七味唐辛子の辛さは程々だけども柑橘系の酸味がいいアクセントになっている。
カップの山菜そばって企画モノならともかくレギュラー製品ではあまり見掛けない。あるのはマルちゃんの山菜乱切りそばぐらいだけどこれは北海道限定販売なので、関西圏を主とするイトメンとは直接競合しない。関東圏は山菜そば砂漠のようだが、あんまし安定した需要が無いのかな?まあイトメンには今後もこのニッチな市場をと守ってほしいと思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップそば |
EANコード | 4 901104 302518 |
会社名 | イトメン |
製品名 | 山菜そば |
謳い文句 | カツオと昆布で仕立てたすっきり旨みだし 山菜(わらび・ぜんまい・たけのこ)、チンゲン菜入り |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net80/麺66g |
熱量 | 354kcal (1482kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量0.8+3.8g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(チンゲン菜・たけのこ・わらび・ぜんまい)、七味唐辛子 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | ザラッとした舌触り、少し気泡感がある軽い食感、昔ながらのカップそばという食感 |
汁・ソース | マイルドな喉越し、昆布だしが強い、七味はあまり辛く無いが柑橘系の香りが効果的 |
具・その他 | ワラビとゼンマイが特徴的だがもう少し大きいといいのに、肩の力が抜けている佳作 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/08/12 |
賞味期限 | 2018/09/06 |
入手方法 | 2018/04/08 マルエー |
税込購入価格 | 138 JPY |