No.6152 Mr.Lee (Norge) Koppnudler med Kjøttsmak

No.6152はノルウェーのOrkla Foods、Mr. Lee Koppnudler med Kjøttsmak。Kjøttsmakは肉味という意味だがカップの側面には牛の絵が描かれており、また何故かハングルで「소고기맛」と添えられており、これは「牛肉味」を意味するらしい。

カップ側面の半分を使っていかにも東洋人っぽい顔のイラストが大きく描かれており、(味ごとに少しずつ表情が違うのだが)遠くから見ても一目でMr. Leeだと認識できる。これは大きなブランド資産になり得ると言えよう。ただし美味しいとの評価が伴えばの話ではあるが。

調べてみところ、このMr. LeeのモデルであるLee Chul Hoさんは1954年に17歳でノルウェーへ移住したKoreanだそうな。朝鮮戦争で負傷した脚をこの地で治してもらい、恩返しのため苦労して料理人となり、さらにノルウェーにおける即席麺の世界で成功して(シェア8割だとか)、ラーメン王と呼ばれて教科書に載るまでになったらしい・・・

まあこの手の立身出世伝は多分に盛った話が多いので、あまり素直には信じない方がいいのだろう。私が持つ即席麺の知識に照らし合わせると、腑に落ちない部分が結構ある。

Mr. LeeはOrkla Foodsがたっくさん有するブランドの中の一つであり、そもそもノルウェーの即席麺市場規模なんてたいして大きくないし(2016年度WINA世界ラーメン協会の資料で世界50傑に入っていない)Mr. Leeの製品種類も多くない。これで教科書に載るねえ・・・?

ハッキシ言えばこれ、Orkla Foodsがどこかに製造委託して作った製品だろうと睨んでいる。一説には韓国の農心が関係しているという話も聞いたが、今回試食した個体からは他社・他国が関与したという証は見出せなかった。

食べてみて、スープは殆どアジアンっぽさの無い西洋風コンソメ味で、乾燥っぽい玉ねぎの香りが漂いかな~り甘い。脂っ気は全然無くてスッキリ・アッサリ。ただあんまし牛肉の香りはせず、チキン味だと言われても納得してしまうだろう。

麺は武骨な印象。具は椎茸(マッシュルームかも)が主体で、野菜が硬いのはご愛敬か。まあ欧州のカップ麺としては標準的な内容と品質。特に秀でている箇所があるとは思えないので、ノルウェーのラーメン王で教科書に載ったという話は眉唾物だとしか思えないな。ネタとしては面白かったけど。

国名 ノルウェー
ジャンル カップラーメン
EANコード 7 037610 063753
会社名 Orkla Foods
製品名 Mr.Lee Koppnudler med Kjøttsmak
謳い文句
調理方法 熱湯3分
質量 Net65g
熱量 317kcal (1331kJ)
Na 〜g(食塩相当量2.7g)
付属品 粉末スープ。かやく(人参・玉ねぎ・椎茸)は混込済
ノンフライ麺 ×
汁なし麺 ×
太めの角断面、存在感は大きいが、やや武骨でゴワゴワした食感、気泡感が結構ある
汁・ソース 透明感があり、玉ねぎの香りがする洋風コンソメ味、かなり甘い、牛肉の香りは弱い
具・その他 刺激や脂っ気は無い、具は椎茸が主体、Mr.Leeはノルウェーに移住した韓国人らしい
総合評価 ★★2
試食日 2018/01/15
賞味期限 2018/05/18
入手方法 2017/09/07 Okada様よりいただく
税込購入価格