No.6135 ハウス食品 うまかっちゃん 濃い味 復刻版

No.6135はハウス食品、うまかっちゃん 濃い味 復刻版。1984に発売されたのち2000年で終売になった製品だが、今年の8月に期間限定で九州・山口・沖縄のみ発売されたもの。いつまで販売するのかは知らないが、現在でも市中在庫はある様子。

私は1984年の夏に初めて九州の大地を踏み、そこで発売されたばかりのこの製品とたまたま遭遇し、本州では滅多に見ることが出来ない貴重な戦利品として誇らしげに持ち帰ったものである。それから三十余年、記憶の隅に追いやられた製品とこうして再び出逢うことになるとは想像もしなかった。縁は異なもの美味なもの、とでもいうか。

とはいえ三十数年前に食べた味の記憶は殆ど無い。当時はまだ試食記なんて付けていなかったからね。強いて言えば焦げ臭いニンニクの匂いが強くて豚骨が「濃い」という感じではなかった気がする。まあまだ豚骨味即席麺の創世記だからこれでも随分弾けた印象を持ったなあ。

ハウス食品のWebサイトでは「発売当時の商品をもとに作りました。スープの味は現在の原料を使用し、できるだけ再現しています。」と書かれているので、昔と全く同じ味という訳ではないみたい。まあ何十年も経てばいろんな規制やら基準やらが変わっているだろうからこれはしょうがない。

食べてみて、No.6134の無印うまかっちゃんと比べてやはりニンニクが焦げ臭くなって強力になっている。胡麻の炒りも深くなった感じ。醤油濃度も濃くなったかな。まあ総じて癖が強くなり強引な印象。ハッキリと違う味の製品になっている。

ただ現在に於いては豚骨味が濃厚でニンニク臭が強かったり一癖もふた癖もある即席麺は街中にいくらでもあるので、敢えてこの製品でなくてもいいじゃん、とも思うのだ。

反面、無印うまかっちゃんは現在に於いてそう突出するような要素は無いし、店舗の生ラーメンに近いという訳でもないし、価格なりに安っぽい味なのだが、麺とスープの組合せが絶妙で1+1>2になるような総合藝術的なバランスの良さがある。

我思う、うまかっちゃんは無印オリジナルが一番!

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 902402 861493
会社名 ハウス食品
製品名 うまかっちゃん 濃い味 復刻版
謳い文句 九州の味ラーメン 調味オイルつき
調理方法 ゆで3分
質量 Net93/麺80g
熱量 420kcal (1758kJ)
Na(麺具+汁) 0.6+1.7g
付属品 粉末スープ、調味油
ノンフライ麺 ×
汁なし麺 ×
中太の角断面、昭和の感覚を残すが必要十分な質感、無印うまかっちゃんと同じ印象
汁・ソース 少し癖がある醤油の香り、焦がしニンニク臭が強い、胡麻の炒りも深い、濃くはない
具・その他 癖の強い豚骨醤油という印象、即席ラーメンとしての完成度は無印の方が遥かに高い
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2017/12/21
賞味期限 2018/05/1
入手方法 2017/12/07 ティロル
税込購入価格 1,938 JPY/8pアソート