No.6068はサンヨー食品、サッポロ一番 塩らーめん。1971年9月の登場で、何を今さらと言われそうな定番中の定番即席ラーメンだが、i-ramen.netの試食記としてはNo.2591(2003年6月)以来の空白期間があったし、YouTube動画も作ってなかったので、やっと今回取り上げる。
定番製品は一応随時チェックしており、サッポロ一番塩らーめんもこの間に何度か食べている。で、多分何も変わっていなさそうだったから敢えて試食記では採り上げてこなかった。まだ他にもこういうのがありそうだな。
サッポロ一番塩らーめんの前身となるのは1964年8月発売の長崎タンメン。当時醤油味ばかりであった即席麺の中で塩味はとても新鮮に感じられ、幼い頃の私の記憶にもクッキリと刻み込まれている。下の写真は2013年3月に試食した復刻版パッケージ(味は残念ながら当時のものとは違うと感じられた)。7年後の1971年9月にサッポロ一番塩ラーメンが発売され、長崎タンメンもしばらくは併売されていたのだが1975年8月をもって販売終了。
当時の私の記憶では、サッポロ一番になって随分とクセが強くなったように感じられた。切り胡麻の香りと舌触り、セロリの香り、ターメリックが入ったようなカレーっぽい香りなど。麺は(長崎タンメンより)力強くなり、味は濃くて塩気も強くなった。まあ野菜をたくさん入れるならばこの方がいいのかな。
どちらがイイというものではないけれど、ふと気が付いたら長崎タンメンが無くなっており、大切なものを失ってしまったような寂しい感情が込み上げてきたものだった。
食べてみて、昔から変わらぬ安心感がある味。サッポロ一番の中でもこの塩らーめんだけは発売当初から46年間味を変えていないそうで(しょうゆ味とみそラーメンは時代に応じて微調整をしている)、栄養成分の値もNo.2591(2003年6)月のものと一致する。
今食べても十分な満足感が得られる味。そう考えると即席麺って実は大して進化していないんじゃないかとも思ってしまうよ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901734 000037 |
会社名 | サンヨー食品 |
製品名 | サッポロ一番 塩らーめん |
謳い文句 | 切り胡麻つき |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net100/麺91g |
熱量 | 443kcal (1855kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.6+1.7g(食塩相当量1.5+4.3g) |
付属品 | 粉末スープ、切り胡麻 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めでサラッとした口当たり、醤油や味噌味よりも軽い食感、繊細かつやや頼りない |
汁・ソース | 薄い黄緑色の濁り感、カレー粉やセロリの香り、旨味や塩分は強め、辛い刺激はない |
具・その他 | 切り胡麻は香りと舌触りで主張する、野菜を入れても負けない味、定番塩味の安心感 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2017/07/26 |
賞味期限 | 2017/10/20 |
入手方法 | 2017/03/17 グルメシティ |
税込購入価格 | 95 JPY |