No.6010はサンヨー食品、サッポロ一番 みそラーメン。国民的有名ブランドであり何を今さらという感もあるが、i-ramen.netにおける前回の試食は2006年10月のNo.3477にまで遡り、十年ぶりにHD品質の動画を含む定期見直しを行うものである。この間に試食記は書かなかったもののプライベートでは何度か食べており、その動向は把握していたつもりである。
発売は1968年9月でもうすぐ半世紀。この年はみそ味の即席麺が続けざまに発売されたのだが、どれが一番先かは把握できていない(1966年9月に寿がきや食品からみそ煮込みうどんが出ているがこれはジャンル違いであろう)。1968年に発売された他社のみそ味即席麺は、サッポロ一番に先んじて7月に日清のみそっ子(10月にみそ味一丁へ改称)、9月は明星食品のサッポロ生まれ明星みそラーメン、何月だか不明だがエースコックのみそ味ラーメン、まるか食品の佐渡の赤みそラーメン、東洋水産のマルちゃんみそ味ラーメン、なんてのがゾロゾロ登場。しかし現在も生き延びているのは今回取り上げたサッポロ一番みそラーメンだけである。
サッポロ一番だけが残った理由はやはりスープの味が他とは一線を画していたからであろう。私もまだ幼い頃だからハッキリした記憶ではないが、他社製品が乾燥臭い粉末味噌汁のような味だったのに対し、サッポロ一番だけは畜肉のうま味がよく出ているパワフルな味で別格だと感じていた。その後1970年以降のみそ味ラーメンはこのサッポロ一番の味に倣うのが一般的となり、それを是としない製品は1971年10月発売の明星劉昌麺のようにコストアップを覚悟の上で液体スープを採用するのだった。(劉昌麺は味の評判が良かったが価格が高くて伸び悩み撤退。しかしこの経験がのちの中華三昧に生きているのだと思っている)
今回食べてみて、スープの印象は昔からのイメージを良く継承していると思った。恐らく原材料調達の都合や各種規制への対応、コストの見直し等で少しずつ変化はしているのだろうけど、「戻ってきたぞ~」という気にさせるだけのものは残っている。対して麺の方は昭和の頃と比べて随分変わったなと感じてる。昔はもっと鈍重でモッサリしていた筈だ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901734 000020 |
会社名 | サンヨー食品 |
製品名 | サッポロ一番 みそラーメン |
謳い文句 | 七味スパイス付 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net100/麺90g |
熱量 | 445kcal (1863kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.7+1.5g(食塩相当量1.8+3.8g) |
付属品 | 粉末スープ、七味唐辛子 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太の楕円断面、気泡感はなく表面は滑らか、昔は鈍重だったが軽快で普通になった |
汁・ソース | 粉末っぽい味噌味でカルシウム添加を感じる、昔からのイメージを残す味噌味の基準 |
具・その他 | 七味唐辛子は効果的、素でもアレンジしても良い懐の深さ、変わらぬ安心感がある味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2017/04/29 |
賞味期限 | 2017/10/14 |
入手方法 | 2017/03/17 グルメシティ |
税込購入価格 | 95 JPY |