No.6000は五木食品、カップ　アベックラーメン。え？あの五木食品がカップ麺を出してるの？と驚きの方も多かろう。本品は9月から2月までの冬季限定発売品で、姉妹品「カップ　火の国熊本とんこつラーメン」も同様の期間限定品。そして！更に驚きの油揚げ麺。まあ五木食品得意の棒状ノンフライ麺ではカップに収めにくいし湯戻しも難しいだろうけど。

フライヤーやカップ麺の製造設備を半年間しか稼働させずに残りは遊ばせておくというのは考えにくいので、外部委託生産品だと思われる。パッケージの印刷をカップ焼そばみたいにシュリンク包装フィルムにしているのが特徴的だけど、どこで作っているのかな？袋のアベックラーメンは1960年の発売、ねずみ年だね（？）。アベックという言葉なんて今では死後に近いものだけど、一袋に二食分が入っているから二人で一緒に食べてね、という願いが込められているのだろう。そういやぁペヤング（この名は1973年に登場）もペアなヤングから付いた名前だから、語源としては似たようなものなんだな。液体スープの小袋には誇らしげに「自社製造」の文字が。製麺とパッケージングは外部委託だけど、味造りはうちできちんとやってまっせ、というアピールだと思われる。

食べてみて、スープは確かに袋版との関連性をそこはかとなく感じるけれど、麺は袋版が棒状の乾燥麺、カップ版は縮れた油揚げ麺であって全然違うもの。この二つを同じ「アベックラーメン」の名で括るのはかなり無理があると思う。それにカップ版は一人前だからアベックではないじゃないか！