No.5571はシンガポールPrima Tasteブランドの高級即席麺で、i-ramenでの紹介は四回目。多分これで現在販売しているものを全部網羅したはず。いつもながら麺もスープも質感はかなり高い。

本製品で変わっているのは作り方の説明で「よりしっかりした味にしたけりゃウイスキーか紹興酒を入れてみな」って勧めていること。こんな注意書きは初めて見た。それ以外にも麺を入れてから六分半までは中火、それから三十秒は強火にしろとかいろいろ小ウルサイ。

まあ、台湾の一部製品では白酒の小袋が付いているのもあるし、即席麺と酒って場合によっては結構相性が良いのかもしれない。今回の試食ではウイスキー小さじ1/2杯分を入れるつもりだったのが、撮影に失敗してやり直しを重ねて、だいぶ余計に入れてしまったよ（そもそも上の写真、小さじよりデッカイし）。それでも、今回の試食ではウイスキーの効能はあまりよく判らなかったというのが正直なところ。

で、高級志向のこの製品だが、たしかに質感はとても良い。しかし、芯というか核となる部分が欠けているような感じで、音楽に例えればバックの演奏はハイレベルなんだけどヴォーカルとかソロを取る人が居ないような印象。それなりに良質な具を入れて初めてバランスが取れるのだろうと想像する。