No.6505は米国のWismettac Asian Foods、Shirakiku Goku-Uma Tonkotsu Ramen、白菊 極旨 豚骨ラーメン。生産は日本。この製品は背景が複雑で私自身把握しきれていない部分もあるのだが、推測を含め判る範囲で説明しよう。アジアン食材を輸出する商社である西本Wismettacホールディング社(日本)が北米に於ける販社としてWismettac Asian Foods社を設け、Shirakikuブランドの品揃えの一つとして販売される製品である。
西本Wismettac HD社自体は即席麺の生産機能を有さないと思われるが、じゃあどこが作ったの?という疑問が湧きあがる。
今回の品は汁ありのラーメンだが、どんぶり型容器でありながらシュリンク包装(外装)に印刷が施されているのが世界的に見ても珍しい。焼そばだったらごく一般的だし縦型カップなら汁あり麺でもあり得るんだけどね。この形態を採る日本の即席麺メーカで思い当たるのは愛知県にある山本製粉である。カップの形状もここの製品で使われるものに近いように思える。
さらに米国を含むいくつかの海外でWismettac向け白菊ブランドではない、山本製粉自身による海外向け製品を見掛けた。ということは輸出を行うために必要な認証取得等のノウハウを持っているはず。確実な証拠は無いものの、極旨シリーズ=山本製粉製説を唱えておこう。(違っていたらごめんなさい。真実を知っている方がいれば教えてください)
食べてみて、とても軽い。豚骨というよりはクリーミーラーメンとでもいうべきか。むしろ獣臭さが嫌いな人には受け容れられるかもしれない。本格的の対極にあるような豚骨味。まあパッケージに「Artificially Flavored Tonkotsu」と書いてあるしね。
麺は細くて気泡感が強く、パサパサした軽い食感で歯応えも頼りない。軽くて水に浮いてきそうに思えてしまう(実際は沈むけど)。ただ、このなんちゃって豚骨スープとの相性は悪くなく、おやつ感覚ですするにはいいかもしれない。
スープは畜肉っぽさ皆無のミルキー豚骨。ミルキーと言っても乳臭い牛乳成分でもなく、いかにも乳化剤を添加しましたという感じ。麺と同様に軽い喉越し。うま味はやや人工的だが必要十分、僅かに生姜やニンニクの香りはあるが、辛い刺激は無い。
具の揚げ玉は味が濃くて結構役に立つ。キクラゲも歯応えがありいいアクセントになっている。麺とスープの軽さを具が補っているような構図。軽い味だけども、嫌悪感を感じる要素は無く、軽い気持ちで食べるのには問題ないだろう。
ただこの内容で旨さを極めた「極旨」というネーミングやパッケージに堂々と「Japan Premium」なんて書いてあるのはどうにも見ている側が恥ずかしくなってしまうな。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 74410 39666 4 (UPC) |
会社名 | Wismettac Asian Foods |
製品名 | Shirakiku 白菊 Goku-Uma Tonkotsu-Ramen 極旨 豚骨ラーメン(製造は日本) |
謳い文句 | Artificially Flavoured Tonkotsu Japan Premium |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net83.3g |
熱量 | 300kcal (1256kJ) |
Na | 1.94g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(揚げ玉・キクラゲ・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めで気泡感が強く、バサバサした頼りない食感、揚げ物臭い、スープとの相性良し |
汁・ソース | 獣臭さ皆無のミルキー豚骨、うま味は平板、僅かにニンニクと生姜の香り、辛くない |
具・その他 | 揚げ玉はあ味が濃く存在感がある、キクラゲも歯応えが心地よい、日本的な味の製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/09/16 |
賞味期限 | 2019/09/30 |
入手方法 | 2019/06/08 New York(USA) |
税込購入価格 | 2.50 USD (≒270 JPY) |