No.6137は日清食品、日清ラ王 上海焼そば オイスターソース味。2017年4月に発売され、ラ王ブランドでかつ袋のノンフライ焼そばというのは珍しいと思っていたのだが、秋頃には流通量が減ってきたようなので慌てて通販で購入したもの。現在はもう市場からは消えた様子。
ノンフライ麺のカップ焼そばはたまに出没することがあるのだが、意外にも袋の焼そばでは殆ど例が無い。i-ramen.netで唯一記録に残っているのは2010年12月に試食したNo.4517、東洋水産マルちゃんあんかけ風やきそばのみである。
事例が少ないのには訳がある筈。どうやらフライパンで炒める焼そばとノンフライ麺は作るうえでの相性が良くないみたいだな。
その唯一の事例のマルちゃんあんかけ風やきそばも作り方が一般的な袋の焼そばとは異なり、最初水300mlに麺を入れて水気が無くなるまで炒めたのちに火を止め、粉末スープと共に150mlの水を入れて再度炒めるという面倒な工程を要すものである。
まあこの複雑さはあんかけ風のとろみを付ける為もあろうが、ノンフライの袋焼そばは難しい、という印象を植え付ける十分な経験であった。
今回の品も作り方の説明は「中火にして30秒毎にめんを裏返し、約4分間加熱する」「水気が完全になくなる手前で一度火を止め液体ソースを加えて」「やや強火で約10秒炒める。麺の表面が焦げる音がしてきたら出来上がり」(途中省略部分あり)とあり結構細かく、料理に慣れない人だと怖気づいてしまうかもしれない。
作っていても、麺のほぐれ方が通常の揚げ麺の場合と違うように思えた。なかなか最初の円盤状の形が崩れないんだよね。いいかげん水を吸ってフライパンが乾いてきてから一気にほぐれる印象。確かに麺を混ぜるタイミングがシビアだなと感じたよ。
製作の難しさを乗り越えた先には楽園が待っている。ノンフライ麺の食感は焼そばとの相性が良い。今回の品は「上海」をテーマとしているので日本の一般的なソース焼そばとはやや異なる面もあるが、東南アジアの屋台で食べるような(即席ではない)炒め麺を彷彿させるような感覚があった。
今回の品は発売以来半年程度で終売になってしまったようだが、フライパンで炒めるノンフライ麺という形態は、この先もっと発展して欲しいと思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋焼そば |
EANコード | 4 902115 901144 (5p:1076380) |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清ラ王 上海焼そば |
謳い文句 | まるで、生めん。豚肉・野菜を炒めて美味しい |
調理方法 | 水気が無くなるまで炒める |
質量 | Net89/麺75g |
熱量 | 344kcal (1440kJ) |
Na | 1.2g(食塩相当量3.0g) |
付属品 | 液体ソース |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細ノンフライ麺は表面がやや粗く弾力感や粘りが弱いが、重量感があり個性的な食感 |
汁・ソース | 甘めのオイスターソース味、中華風の味と香りだが嫌な癖は無く安心して食べられる |
具・その他 | やや単調で華が無い印象、色々な具を入れるのが良い、袋の焼そばとしては結構異端 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2017/12/25 |
賞味期限 | 2017/12/14 |
入手方法 | 2017/09/24 爽快ドラッグ |
税込購入価格 | 480 JPY/5p |