No.7807 マルちゃん カレーうどん

No.7807東洋水産、マルちゃん カレーうどん。発売は1965年で今年60周年を迎え、No.7806縦型カレーうどん(カップ)の元ネタとなる製品である。なお一年前の1964年にはその前身となるたぬきカレーうどんが出ていた。

▲たぬき三兄弟 左:だぬきうどん(1964年発売)、
中:たぬきそば(1963年)、
右:たぬきカレーうどん(1964年)

おおよその歳がバレてしまうが、更にそれよりも前に発売されていたたぬきそば、たぬきうどんと合わせた三兄弟が幼少期の私を育んでくれたようなもの。私の記憶に残っている最も古い即席麺体験が、まさにこのたぬき三兄弟シリーズなのだ。

▲昭和期のカレーうどん 左:1983年、右:1985年
この二つの間に「うどん」の書体が現行のものに変わった

今回のカレーうどんは定期的なチェックである他に、この試食を前回No.7806で紹介したカップ版縦型カレーうどんの比較基準とすることが目的である。

食べてみて、甘くて刺激が控えめな、子供でも大丈夫な家庭向けカレーうどん。多少物足りなさ・まだらっこさを感じる大人は少なくないだろうと思うが、安直に刺激を増したりスパイスの香りを華やかにしたりしないのが、定番製品たる責任や矜持だと理解する。そして久々に食べてみると「戻ってきた〜」という気分になるのは、長寿製品ならではの安定感だね。

一方前回No.7806のカップ版縦型カレーうどんと比べてみると、味のベクトルに大きな違いはないが、今回の袋版の方が全体的に大らかで、包容力に優れていると感じた。例えるならば背の高い軽自動車と重心の低い普通車のような違いとでもいえよう。まあこれは最初から具が入っているカップ版と、好みで具を追加する袋版との違いもあると思う。

国名 日本
ジャンル 袋うどん
EANコード 4 901990 010047 (5p:012263)
会社名 東洋水産
製品名 マルちゃん カレーうどん
謳い文句 まろやかなとろつゆ仕立て
調理方法 ゆで5分
質量 内容量101g/麺87g
熱量 435kcal (1,827kJ)
Na(麺具+汁) 〜g(食塩相当量2.0+4.0g)
付属品 粉末スープ(ねぎ入り)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
麺は幅5mmで、気泡感はなく、表面は滑らかです。縦型カップ版のカレーうどんと比べて見た目は似ていますが、しっとりした粘りがありふくよかで、全体的に余裕があるように感じます。同じマルちゃん赤いきつねの麺と比べも、やはり袋麺のうどんは質感が高いです。
汁・ソース スープは濁りのある黄土色で、縦型カップ版よりも色が薄いです。華やかさや刺激を抑えた穏やかなカレー味は、縦型カップ版とよく似た性格ですが、この袋版の方が肩の力が抜けた大らかさを感じます。うま味も強いですが、平板ではなく深みも感じます。
具・その他 縦型カップ版にあったかやくが袋版にはなく、素で食べるのは寂しいです。懐が深いスープなので、何を入れても大丈夫でしょう。袋のカレーうどんには、60年の歴史に基づく説得力を感じました。
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2025/10/24
賞味期限 2026/02/02
入手方法 2025/08/19 相鉄ローゼン
税込購入価格 377 JPY / 5p (75.4 JPY / p)

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