No.7774は長万部漁業協同組合、湾宝ホタテ塩ラーメン。製造は札幌麺匠。湾宝(わんぽう)は長万部産ホタテのブランド名。
この製品を見つけた際、覗き窓から見えるホタテの迫力と持った際の重さに驚いた。そして税込1,080円という価格に度肝を抜かれ、「果たして私はこんな高い製品を買って良いのだろうか?」と自問自答を繰り返したが、超高額な即席麺がどのようなものか把握することは即席麺ハンターとしての責務であり、買うべし!との結論に達した。
ローカルな即席麺と出会った際、300円程度なら殆ど抵抗感なく買えるんだけど、500円を超えると心理的な抵抗がグンと強くなる。今回は千円越えであり、期待と不安が交差する。
食べてみて、麺もスープも具も隙がなく、高いレベルでバランスしていると思った。そして300円程度の即席麺とはまるで次元が違うように感じた。この味に千円分の価値があるかと問われたら少し答えに窮するが、長期保存が出来て、外出せずに家で食べられるという機能を併せて考えれば十分に存在意義があると思う。
さほど迷わずに、総合評価は最近珍しい★4.0を付けた。あと一手間掛けて麺の湯切りを行えば、スープの雑味が抜けてもっと良くなる可能性もある。内容も金額も、もはやライバルは他の即席麺ではなく店舗のラーメンである。
やはり圧巻はレトルトの大きなホタテ。今まで北海道のレトルトホタテ付きローカル即席麺をいくつか試食してきたが、圧倒的に寸法や重たさが大きく、そして自然な柔らかさの歯応えも特徴。単品の料理としても通用するぐらい。この製品の袋にはホタテの覗き窓があるので、購入の際はなるべく旨そうなものを選ぼう!
あと他の要素に触れると、麺には鍛えたような強靭さを感じ、スープは口に含むと磯の香りが拡がり、甘い中にも厳しい海の景色が眼に浮かぶ。具にはホタテの他にがごめ(凹凸がついた)とろろ昆布も付いており、決してホタテだけに依存した一点集中型製品ではない。なおホタテの良さを損なわないためにも、残り物の肉野菜炒め等中途半端なショボイ具は入れない方がいいと思う。
| 国名 | 日本 |
| ジャンル | 袋ラーメン |
| EANコード | 4 560428 050033 |
| 会社名 | 長万部漁業協同組合 |
| 製品名 | 湾宝ホタテ塩ラーメン (製造は札幌麺匠) |
| 謳い文句 | 栄養たっぷりな海で育つ養殖したホタテが主役。北海道クオリティの贅沢塩ラーメン。長万部ホタテ付 北海道産小麦使用 がごめ入りとろろ昆布付き |
| 調理方法 | ゆで5〜5.5分 |
| 質量 | 内容量208g/麺90g |
| 熱量 | 381kcal(1,600kJ) |
| Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量1.85g) |
| 付属品 | 液体スープ、レトルト帆立、とろろ昆布 |
| ノンフライ麺 | ○ |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 麺は幅2.5mmで厚みもあり、ズッシリした重量感があります。角は丸められており、穏やかな舌触りです。五分ゆででもまだ硬めで、筋肉質の食感ですが、ゆでが足りないという感じではありません。また時間によるダレも少なく、食べていてだんだんだらしなくなる、ということはないです。存在感のあるスープや具にも負けない麺です。 |
| 汁・ソース | スープは濁りのあるクリーム色で、口に含んだ瞬間、厳しい海岸の情景が眼に浮かびます。自然な磯の香りがストレートに出ており、一般の即席麺とは格の違う臨場感があります。甘いスープで、帆立を主体として、豚や鶏や昆布のうま味が隙間を埋める構図です。ニンニクや生姜の香りも効果的です。 |
| 具・その他 | 具の帆立は7x5x2cm程度で、大きくて重たく、迫力があります。貝柱は柔らかく、うま味もふんだんに出ています。とろろ昆布もスープをより重厚に仕立て上げます。税抜千円という高額即席麺であり、ライバルは店舗のラーメンだと思います。 |
| 総合評価 | ★★★★4 |
| 試食日 | 2025/09/03 |
| 賞味期限 | 2025/10/21 |
| 入手方法 | 2025/07/09 魚長食品函館西波止場 |
| 税込購入価格 | 1,080 JPY |



