No.6955は日清食品、日清爆裂辛麺 韓国風 極太大盛激辛焼そば。今回の焼そば及びラーメンの二種が三月に発売されて新しい激辛シリーズなのかと思っていたら、つい先日爆裂豚道というニンニク特化型の製品が追加された。あくまで「爆裂」までがブランド名であって、必ずしも辛い訳じゃないんだ。
赤黒基調で緊張感に満ちた文字が弾けるパッケージが的確に中身を象徴しているなら容易に刺激的で強引・豪快な味が想像でき、反面繊細さや上品さ、澄んだ味や香りは望むべくもないだろう。まあ身心が弱った人がこの派手な外観の製品を手にするとは考え難いし、想定外の顧客を遠ざけるための機能を持たせたデザインなのだな、と思う。
食べてみて、予想通りパッケージから受けるイメージ通りの味。辛くて強引である反面、繊細さは無い。心身共に活力がみなぎっていて「さあどこからでもかかってこい!」という状態の時にはこの製品とのバトルを心ゆくまで楽しむことができるだろう。
正直言うと韓国三養食品のブルダック炒め麺を強く意識しながら日本風にアレンジしたもののように感じられた。
麺は太くてごつい扁平角断面で、重量感と粘りが強い。量も多く(120g)、手応えや存在感に富んでいる印象。気泡感は全く無く揚げ麺じゃないみたいだ。ただ、歯応えは単調でドラマチックなコシなどは感じられず、均一な練り物を帯状にしたもの、という感じでもある。
一般的な袋の焼そばが湯量200mlぐらいで麺を湯戻しするのに対し、今回の品は380mlも使う指示がある。麺の量が多いというのもあるが、たっぷり水分を吸わせることでどっしりとした迫力がある食感を実現させているのだろう。
ソースはドロッとした食感が残り、自称辛さレベル5(最上位)というだけあってかなり辛い。しかしうま味や香りに重厚さは感じられず薄っぺらい印象。甘さも結構強いのだが軽い感じ。コチュジャン風の味自体はあまり繊細とはいえずに単調で飽きやすい。肉や野菜などいろんな具を入れるべきだろう。調理例写真のように卵黄を入れるとソースの弱点を補えると思う。なお粉末ソースのみであることの欠点は感じなかった。
日清の新しいブランドの商品であり価格も高め(税抜希望小売価格150円)なこともあり、質感は良く技術的にも十分高いものが注ぎ込まれているなあと感じる。ただターゲットとしているのは言い方は悪いが結構大雑把な層だとも思われ、このパッケージデザインに共感できる人は買いであるし、ちょっと・・・と思う人は素直に敬遠するのが吉であろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋焼そば |
EANコード | 4 902105 110591 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清爆裂辛麺 韓国風 極太大盛激辛焼そば |
謳い文句 | 食べ応え抜群 極太ちぢれ麺とクセ旨甘辛ソース 辛さレベル5 |
調理方法 | 汁気がなくなるまで炒める |
質量 | Net130/麺120g |
熱量 | 611kcal (2558kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.7g) |
付属品 | 粉末ソース |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太い扁平角断面、重量感と粘りが大、大盛り、歯応え単調、揚げ麺的な気泡感は無い |
汁・ソース | ドロッとした食感、大いに辛い、甘さも強いが軽い、旨味に重厚さが無く、やや単調 |
具・その他 | 具をたくさん入れたい、卵は合いそう、三養ブルダックを日本的にアレンジした感じ |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/08/29 |
賞味期限 | 2021/09/27 |
入手方法 | 2021/04/01 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 160 JPY |