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(二度投稿しましたが、「文字化け」のエラーが出たため、再々の投稿になります。もしもダブっていたら削除してください)

はじめまして。静岡県西部に生まれ、主に中部(静岡)で働き、現在は東部(三島)に在住する56歳の男性です。ここ数年、昔の即席ラーメンについて貴サイトほかで調べ、分かったことについては(知っている方も多いでしょうが)まとめてご参考に供し、分からないことは博雅の士の教えを乞いたいと思い、投稿いたしました。

1.分かったこと

(1)トノサマラーメン(私の原点の一つ)
(イ)1960年に愛知県春日井市の松永食品が発売。子供のころ、春日井の伯母が持ってきてくれたのか(というか当時の私にはチキンラーメンの記憶がありません)、よく食べました。本来は1斗缶に30食入った荷姿とのことですが、私は個包装しか記憶にありません。
(ロ)他社品が@30円の時代に@10円だった価格政策と、斯界の王者である日清食品との特許闘争に敗れ、倒産したようです(日時未詳)。
(ハ)「しるこサンド」の松永製菓(愛知県小牧市)は、当時の社長同士が兄弟であり、即席ラーメンを製造販売していた時期もありましたが、「トノサマラーメン掲示板」さんによると、「当社(松永製菓)には、トノサマラーメンのレシピもなく、即席ラーメンの製造設備も数十年前に廃棄したため、トノサマラーメンを復活させることは考えていない」とのこと。
(ニ)ネット・オークションで時々、トノサマラーメンの販促用丼が出品されることがあります。
(ホ)CMソングを覚えている人も多いようですが、私は記憶にありません。

(2)キリンラーメン(西三河地方のソウルフード)
(イ)1965年に愛知県碧南市の小笠原製粉が発売。
(ロ)大手メーカーとの競合が激しく、1995年に製造中止しましたが、地元での復活要請が強く、2002年に1度だけ限定販売することを決めると、予約だけで完売。その後も、「あと1回だけ」を繰り返しているうちに、2010年には全国販売に向け、生産を本格化したとのこと。
(ハ)アマゾンで容易に入手可能。6食入り500円程度(送料無料)。

(3)ヤンマーラーメン(西播磨地方のソウルフード)
(イ)1958年に兵庫県たつの市のイトメンがトンボラーメンを発売。ネーミングは「赤とんぼ」の作詞者三木露風がたつの市の出身だったことに由来します。しかし既にトンボの商標が他の麺メーカーで登録されていたため、翌年ヤンマーラーメンに改称。ネーミングはヤンマ、つまりトンボの異称に由来します。
(ロ)改称後もヤンマーから1965年に商標表示差し止め訴訟を起こされましたが、大阪高裁は「業態として競争関係になく、消費者が混同する恐れはない」として、1972年にイトメンの勝訴が確定しています(「キリンビール」が「キリンラーメン」に商標表示差し止め訴訟を起こさないのはそのためでしょうか?)。
(ハ)「浜本ファーム」さんがイトメンを取材したところによると、「ヤンマーラーメンの味を現代版にして現代に引き継いでいるのが、1963年発売の当社(イトメン)の主力商品であるチャンポンめんです」とのこと。
(ニ)イトメンの「チャンポンめん」もアマゾンで容易に入手可能。5食入り500円程度(送料無料)。いま註文すると、発売50周年記念の福銭が付いてきます。

2.分からないこと
(1)イトメンの「チャンポンめん」は1963年の発売なので、ヤンマーが提訴する前の製品となります。すると「トンボ」→「ヤンマー」→「チャンポン」という流れは不自然ではないでしょうか。「釣針の穴から天をのぞく」さんによると、「ヤンマーラーメンは1970年まであったはず」ということなので、「ヤンマー」と「チャンポン」とは一時、並行して販売されていたのではないでしょうか?「ヤンマーラーメン」に対するオマージュの大きさ・多さは、5年間(1959年〜1963年)の発売期間には似つかわしくないと感じます。

(2)寿がきやのスーちゃんの家族は、ラーパパ,メンママ,スーちゃん,妹のプーちゃん、犬のウーちゃん,猫のミャーちゃん。つまり名古屋の企業だけに「ラーメンスープ、ウミャー」となっていますが、マルちゃん3兄弟(あるいは4兄弟)の名前を東洋水産のホームページで調べたけれども分からなかったので、ご存知のかたは教えてください。マルちゃん自体は1962年の誕生ですが、3兄弟になったのが何時からなのか同社のHPでは不明です。また、2000年には4兄弟として出現し、その後、2005年に「力餅ラーメン」のフタの裏に長男、「雲呑麺」に次男、「叉焼麺」に三男(マルちゃん)、「担担麺」に四男を印刷し、2006年になって「赤いきつね」「緑のたぬき」に、4兄弟のストラップをおまけでつけていたようです。

(3)寿がきやは2006年に東京から撤退したので、現在は私の住む静岡県東部が東限となっていますが、愛知県はもちろん、静岡県東部・中部では「寿がきや=ラーメン」なのに、静岡県西部に限っては「寿がきや=ウドン」なのは何故でしょうか?CMソングも「寿がきやウドン、寿がきやウドン、ウドンな〜ら寿がきやっ!」でした。

(4)最後にトノサマラーメンと並ぶ私の原点、「だるまラーメン」をご存知の方はいらっしゃらないでしょうか?赤いダルマさんが左手に丼、右手に箸を持って麺を掬い上げているデザインだったと記憶します。ネットで探しても「インスタントラーメン水滸伝」さんの「私が初めて食べたインスタントラーメンは“だるまラーメン”という銘柄だった」という記述しか見当たりませんでした。何処の何という会社が何時ごろ作っていたのか知りたいのです。

長文失礼しました。

2012/12/11(Tue) 17:05:29  [No.1966]


Re: 分かったこと,分からないこと 投稿者:まうせんごけ 

 懐かしい名前が出てきたので、久しぶりにお邪魔いたします。
 まず分からないことの(4)について、このラーメンは、安城市の杉浦製粉株式会社が作っていたものだと思います。会社のホームページで確認ができます。
 寿がきやに関連して、現在インスタントラーメンの代表として、「本店の味」がありますが、本店の味が発売される以前に、幻?のインスタントラーメンがあったと記憶しているのです。既に発売されていたスープの素を添付した袋入り油揚げ麺で、淡い藤色の模様の入ったパッケージであったと思うのです。今の本店の味とは、全然違う味でした。丁度この頃、ラジオの深夜放送が始まる前で、寿がきやがスポンサーの「あらさがしジョッキー」という番組がありまして、今は亡き「日野てる子」がディスクジョッキーをやっていました。その番組の中で、この即席ラーメンのコマーシャルが流れていた様な気がします。(小学校高学年か中学生の頃で、正しいかどうか分かりませんが・・・)ちなみに、会社のホームページを見ても、このラーメンのことは出てきません。
 最後にヤンマーラーメンに関連して、私もヤンマーラーメンとチャンポンめんは、別物だと思います。これも子供の頃の記憶でしかないのですが、確かにかやくは、入っていましたが、今と全く同じではないと思いますし、麺とスープも違っているような気がします。
 最後の最後に、キリンラーメンに塩味も出ましたよ。これで、醤油?味噌、塩と揃いました。やる気になっていますね。

2012/12/13(Thu) 02:21:02  [No.1967]


杉浦製粉のHPを見ました。確かに「1960年、ダルマラーメン発売。1970年、即席ラーメン製造中止」とありました。ありがとうございました。安城だったんですね。

東洋水産の創業者は伊豆のご出身ですし、マルちゃんの図案も静岡市のS食糧工業のS社長が考案した(と本人のご子息からお聞きしました)せいか、「ハイラーメン」は静岡県限定での発売ですし、我が家の近所でも「正麺」は売り切れなのに、「ラ王」「麺の力」は店頭在庫があったりします。

「ハイラーメン」はスープ別添のはしり(寿がきやのHPを見ると、スープの粉末化に成功したのは同社が初めてとのこと)ですが、スパイス別添も「ハイラーメンダイヤ」(このサイトの「ふくろ麺の歴史」にも東洋水産のHPにも出ていないのが残念です)だったように記憶します。その後継(?)の「マルちゃん本生ラーメン」(1970年頃)は生麺で美味しかったなぁ。

今月初めに斯界の王者 日清さんがサンヨーさんを特許侵害で訴えましたが、この特許は「モノの特許」なのに(と私は理解してます)、「製法の特許」であるようなプレスリリースをしているのは不思議です。これもご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。

2012/12/13(Thu) 06:30:01  [No.1968]


東洋水産の「ハイラーメンダイヤ」は「ふくろ麺の歴史」1967年10月に掲載されていました。大変失礼しました。

それにしても、東洋水産と明星食品とは、下記に見るように良きライバルだったのに、明星食品が2006年に、敵対的買収を避けるためとはいえ、斯界の王者 日清食品の傘下に入ったのは残念でした。
>1962年4月「支那筍入り明星ラーメン」(日本初のスープ別添)
>1962年5月「ハイラーメン」
>1967年10月「ハイラーメンダイヤ」(日本初のスパイス別添?)
>1967年11月「明星ラーメン ジンジャースパイス付」

本日、渋谷駅構内の「ラ王 袋麺屋」に行ってまいりました。やはり即席ラーメンは自分で作った方が美味しいですね。(写真を撮ったのですが添付できず、エラーになってしまいました)

2012/12/13(Thu) 15:48:58  [No.1969]


「ダルマラーメン」「杉浦製粉」で検索したら、ネットオークションで「即席ダルマラーメン前掛け」がヒットしたので、画像を見てみると、ズバリ「赤いダルマさんが左手に丼、右手に箸を持って麺を掬い上げているデザイン」でした。でも,ダルマさんが座布団に乗っているところまでは覚えていませんでした。あらためて ありがとうございました。

2012/12/14(Fri) 07:16:22  [No.1970]


分かったこと(追加) 投稿者:skydog 

「ダルマラーメン」の件、「ビタラーメン」のような同名異品の可能性もありますので、杉浦製粉さんに問い合わせたところ、確かに当該デザインの「ダルマラーメン」を製造していた旨のご回答をいただきました。

なお「こまどり姉妹」さんがCMをやっていたそうです⇒これは知りませんでした。

2012/12/15(Sat) 17:32:11  [No.1971]